びっくりした。

今月18日には２歳未勝利戦が始まるのだそうだ。
新馬戦初日が６月４日だったから中１週ということになる。
２歳初夏のサラブレッドはまだ幼くて、人間で言うと第ニ次性徴が発現し始めたかどうか、な時期。まだあらゆるところが緩い子ども時代に中１週でレースを使って成長を阻害しないか。
飼料にホルモン剤や動物由来のたんぱく質やカルシウムを混ぜれば疲労回復に役立って成長も促進できるらしいが、それでも体が耐えられなくなる仔はいるだろう。
中１週は数年前に賞金や報奨金を減額したおわびの措置なんだろうか。それともこれからどんどんJRA馬主資格を外国人に開放することに対する日本人馬主へのエクスキューズのつもりだろうか。
『余裕残しで新馬確勝を皮算用したけど負けてしまった』大手の良血馬馬主と調教師にとっては中１週は願ってもない再レース。
しかし中１週で未勝利戦があることによって『そこでもがっつかざるをえない』大方の中小・零細の馬主と調教師にとってはどうか。目の前にニンジンがあれば、自分とこの馬の状態を見極めるより先にニンジンを獲ろうとするのではないか。

なんだか『中央競馬のホース○○化』を予期させるような編成である。裏で馬産解体の深謀遠慮でも進んでいるかのようだ。