長いひとこと日記

市場原理だけでは余裕がない。
余裕がないと産業全体のふくらみを阻害する。裾野の密度が薄くなる。

馬産も同じなんだろうな。

St. Simonの血は走るぞ　つけろつけろ
Hyperionの血は走るぞ　つけろつけろ
次はNearcoだ　Lady Angelaだ　Nasrullahだ　Bold Rulerだ

なーんて売れる品物にドッと偏るのは商売の常だけども
世界の、趣味娯楽だけで馬つくって走らせてる人たちが
一部でいいからお金出しあって基金たちあげて
断絶しかけてる系統の血量を強化した馬、つくってくれてもいいのにね。
断絶しかけてる系統のサイヤーラインをちょっとつないでくれてもいいのにね。
血統学の難しいこと（特に分析）はさっぱりわからんけど
種類はいっぱいあったほうがいいのは私にもわかる。

ギンザグリングラスもそうだよ。
アメリカに行ったらモテるかもしれない。

それに、世界のサラブレッド生産界を牛耳ってるのがどこの誰か知らないけど
いいかげんクォーターホースもサラブレッド化を意図したものなら
スタッドブックに載せるのを許可したっていいと思うんだ。
アメリカばかりじゃなく、どうせイギリスやフランスでも
雑交配した歴史があるだろうしさ。
それをいつまでもしないから、
ほら、あんなにいっぱいがんばってたアラブ種の馬たちが
日本では平成のほんの十数年の間に数万頭も殺されちゃった。

人間は、マッチポンプが新しい産業をつくり、お金を産むことを知ってるんだから
サラブレッド生産界に新しい地平を生み出す　とかなんとか
かっこいいフレーズで
わすかにいる心優しい生産者がひっそりと残してくれてるアラブの牡馬牝馬に
名前を残すチャンスをあげてくれてもいいと思うんだ。