２月28日に静内で起きた競走馬誤射（？）事件のその後に思う

舞台となった牧場は、事件の約２か月後の４月21日付で
札幌地裁浦河支部から破産手続きの開始決定を受けたとのこと。

「破産管財人によると、債務額は約３億円とみられる。
２年以上前から滞納が続き不良債権になっているとして、
同町の金融機関が３月、破産手続きの開始を申し立てた。」
（「」内は雑誌記事より引用）

その牧場はかつてタケシバオーを生産した。
事件当時の牧場代表者はその頃まだ高校に入ったあたりではなかったろうか。
いい時代を子どもの目で見て体験して成長し、
牧場を継いだあたりが馬産バブルのピークだったのではなかろうか。
「２年以上前から滞納が続き」ということは
生産馬マイネルフロストが毎日杯を勝った年には
すでに火の車だったということか。

道警が銃刀法違反で捜査しているはずのこの事件の続報は聞こえてこない。
事件の犯人が債務者側なのか債権者側なのか。
それがわからない以上想像の域を出ないが、
都会の貸しビル発砲事件とは性質が違うから
債権者が腹いせに仔馬を殺す理由は全くない。
（債権者側ならむしろ仔馬を金に換える方法を模索する）

周囲含めて、病理的なにおいが強くする事件だ。
金が絡むと、
それが貸した金であれ借りた金であれ、人はキチガイになる。
（「キチガイ」は差別用語だが、大金が絡むことで引き起こされる情緒異常・行動異常を表現するには爆発的な負のエネルギーを持つ差別用語がフィットする）