競輪
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2019/06/08 21:09
3年振りに英ダービー絡みの日記��
勝ち馬のAnthony Van Dyckに就いてはGalileoの18歳の時の産駒で、「もうGalileo産駒の勝つ時代ではない」と軽視していました。唯一の注目点は母父がExceed and Exelだったことでしょうか。Galileo×Danehillのニックスは基本的にスピード系の傾向で、少なくともダービー、セントレジャーの勝ち馬には1頭も居ません。世代混合レースではキングジョージのHighland Reelが居ますが、凱旋門賞の勝ち馬にも居ません。それがGalileo×Exceed and Exel(父Danehill)になるとダービー馬が出るのは、血統の面白さなんでしょうね。
Exceed and Exelの血統表を見て「えっ！」と思ったのが、直系祖母の父Watch Your Stepの父が三冠馬Citationだったことでした。失敗種牡馬に終わったCitationの名前は現代のサラブレッドの血統表を遡っても目にすることは無く、Citationの血は残っていないのかと常々思っていたので、意外な場所で見つけて嬉しくなりました。「意外」というのはExceed and Exelは2000年生まれ、Citationは1945年生まれですから、高齢時の産駒が居ないと有り得ない世代の近さです。案の定Exceed and Exelの母は母20歳の時の産駒、その母はWatch Your Stepの18歳の時の産駒でした。比較してみますと、Citationの１つ下に日本に輸入された英2000ギニー、ダービーの勝ち馬ﾆﾝﾊﾞｽ(菊花賞、天皇賞、有馬記念の勝ち馬ｸﾞﾘｰﾝｸﾞﾗｽの母父)が居て、ﾆﾝﾊﾞｽはCape Crossの直系5代母の父。今年のダービー4着馬Broomeの父のAustraliaの母父がCape Crossで、ﾆﾝﾊﾞｽはBroomeから9世代前の祖先。対してCitationはAnthony Van Dyck の6世代前の祖先。この3世代の差が「意外」と感じた原因でしょう。
今回のAnthony Van Dyckの勝利に依り、GalileoはSir Peter Teazle、Waxy、Cyllene、Blandford，Montjeuに続いて6頭目のダービー最多タイの4勝種牡馬に成りましたが、MontjeuとGalileoはSadler's Wells産駒なので、凄いのはSadler's Wellsだとも言えましょう。只、Galileoは他の5頭と少し違う部分が有りますね。1頭目の勝ち馬と4頭目の其れの間隔を見ると、Sir Peter Teazle-8年、Waxy-6年、Cyllene-7年、Blandford-6年、Montjeu-7年に対し、Galileoは11年掛かっています。2014年のAustralia以降産駒のダービー勝利は無く、去年は直系孫のMasarが勝ったことに依り、もうGalileo直仔がダービー勝つことは無いだろうと思っていました。今年のダービーの1、3着馬がGalileo産駒、2着馬がGalileoの直系孫Dawn Approach産駒、4着馬がGalileo直仔のAustralia産駒、5着馬がMontjeu直仔のCamelot産駒と、若い種牡馬の産駒のダービー制覇をGalileoが阻止した形とも言えます。Montjeuは既に死亡し、Galileoも今年21歳。両馬共にこれはという後継種牡馬も見当たらず、初年度から産駒のCracksmanとEminentがダービー3､4着したFrankelも2年目の去年のダービー出走馬はペースメーカーの1頭のみで､今年のダービーには出走した産駒は無く､全弟Noble Mission産駒が1頭だけ。種牡馬としてのFrankelも影が薄くなっています。今年は産駒がオークス勝ちましたが、牝馬がいくら走っても父系ラインの継承には無関係。全弟のNoble Missionはアメリカで種牡馬生活送っているとのことで、今年のケンタッキーダービーで産駒が繰り上がりの2着になりましたが、アメリカで成功する可能性も出て来ましたね。ひょっとしたら、数十年後、ヨーロッパでGalileoが衰退し、アメリカで全弟のNoble Missionが栄えることも有り得ると言えましょう。
- Anthony Van Dyck
- Galileo
- Galileo産駒
- Daneh
- Watch Your Step
- Cape Cross
- Australia
- Sadler's Wells産駒
- Sadler's Wells
- Masar
- Dawn Approach
- Camelot
- Cracksman
- Eminent
- Frankel
