44件のひとこと日記があります。
2019/07/23 15:44
追想・荒尾競馬場
先月26日、大井で帝王賞が行われる日、
現在は、BAOO荒尾、J- PLACE荒尾となり、
7年半前に廃止された荒尾競馬場を訪れました。
今から18年前、
好きだった馬の産駒で最後の現役馬、Nの応援に何度も通った場所です。
競走馬を引退した後の事が心配でならず…
馬主さん、調教師さんとコンタクトを取り、度々厩舎にお邪魔させて頂きました。
それから1年半程経った頃、
「脚の状態が良くないので、次のレースで引退させます」との連絡を頂いたので、
ひたすら無事を祈りながら、最後の走りを見届けました。
馬齢8才で引退となり、
其処から車で3時間位の乗馬クラブに行く事になった時、
見送りに来た私に、調教師の奥様は自ら切ったNの鬣を下さいました。
「乗用馬として生きるとしても…その消息の最後を知る事は出来ないのではないか」
との思いだったのでしょう。
乗馬クラブに移った後、
毎月のように逢いに行っていましたが、3年近く経った頃、
家の事情で暫く行けない間に姿が見えなくなっていました。
その行方を何度尋ねても「他の牧場に移動しました」の一点張りで、
頑として教えて貰えませんでした。
Nがまだ現役の頃、北海道の故郷を訪ねた事があります。
家族経営の小さなその牧場は、
「ファンの方が、ウチの馬の出産を見守る為に泊まり込んでいるんですよ」と
いうような温かい所で、その後もNの写真を送ったりして交流を続けていました。
けれど…断腸の思いで、
Nが行方不明になった事を告げ、鬣もお送りして暫くの後、
場長をされていた息子さんが若くして亡くなられ、牧場は閉鎖となりました。
行方が分からず、もうこの世には居ないと思っていたNが、
個人に引き取られ、元気に暮らしている事を知ったのは、ほんの数年前です。
故郷の方達にお知らせ出来なかったのが、残念でなりませんが…
生きていてくれた事に、本当に本当に心が救われました。
其の後、Nはまた別の個人の方へと引き取られ、
更に遠く離れてしまった事を最近知りましたが…
「生きてあれば会うことも叶う」と自分に言い聞かせて、
いつか逢いに行ける日を楽しみにしています。
〈写真〉 現在の荒尾競馬場
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緑野さん
今から俺は!さん、いいね! 有難うございます。
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今から俺は!さんがいいね!と言っています。
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緑野さん
明和東さん、いいね!有難うございます。
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明和東さんがいいね!と言っています。
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緑野さん
あきちゃんさん、いいね!有難うございます。
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あきちゃんさんがいいね!と言っています。
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緑野さん
はっちゃんさん、有難うございます。
諸事情により、今直ぐには果たす事が出来ませんが、「いつかきっと…」と思っています。 -
はっちゃんさん
とても素敵な日記ですね。
緑野さんがいつか、Nちゃんと再会出来ますように。
心から祈っています。 -
緑野さん
ルペさん、いいね!有難うございます。
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ルペさんがいいね!と言っています。