テイサウンド号、キングテーストさん

テイサウンド号youtubeのドキュメンタリーで、
「タイムオーバーにならなかった為、改めて
引退レースが行なわれる事になった」とありましたが…
実際はタイムオーバーだったのを、関係者の「温情」で
少しタイムを速めてあげたのだそうです。

この「温情」がなければ、ひっそりと引退して、
本当に大切にして下さる方に引き取られ、
「元馬主の美談の道具」に利用される事なく
天寿を全うする事が出来たかも知れませんが…。

また…中津競馬廃止の際、
トップである市長の冷酷な言動により、
孤独死した老厩務員の方もおられたそうです。

嘗て厩舎団地内にあった石碑は、
馬頭観音様ではなく「競走馬の墓」でした。
此処を出た馬達の行末が察せられます。

その「負の記憶」を消し去るかのように
今は往時を偲ぶものは何一つ残っていません。

キングテーストさんの連闘に次ぐ連闘で疲れ切り、
若馬達に大差をつけられての走りは…
テイサウンド号と重なり、胸が締め付けられます。

地方競馬には「中5日開ければ出走させて良い」という
規則があると聞きました。余りに酷すぎます！
高齢馬が、毎週出走の為、身体を絞り(水も飲ませて貰えないそうです)
飼葉も満足に食べられない辛さを思ってみて下さい。

競馬関係者は、馬達のお陰で生活出来ているのだから
彼等に感謝と尊敬の念を持って、
何事も「馬第一」に考えて貰いたいです。

テイサウンド号の時のように…
「温情」で規則を変える事だって出来る筈。
人間の考え方一つで、馬達の運命が決まる事、
肝に銘じていて欲しいです。