とある現役馬の掲示板で「引退させてあげて

とある現役馬の掲示板で「引退させてあげて」「引退した後の余生はオーナーが出資すべき」という話がありました
馬にとって引退とは何か…改めて考えていました

元々馬は「畜産」というカテゴリーなんですよね
それが厳しい適性検査や競走能力の試験や出資者の意向を経て、晴れて「競走馬」という特別な存在になります

引退はこの競走馬登録の抹消…元の畜産というカテゴリーに戻る事を意味します
内燃機関の発達で馬力が必要とされない現代、馬という畜産は何を成果物として残すのでしょうか…
そこには障害レースより遥かにシビアな現実が待ち構えています

ですが、引退馬を救う事は誰にでも可能です
一頭あたり10万/月ほどかかりますが、養老牧場の馬主になれば、謳う人達が望むような「安らかな余生」を物理的に贈ってあげる事ができます
しかし私を含め、みんな身銭を切る話になると途端に口籠るんですよね…
あれだけ雄弁に語ってたのに、懐が痛む話になると途端「ｲﾀﾀﾀ…」ってなっちゃう
口先は基本無料だからね、しょうがないね

「引退させてあげて、可愛そう！」は、今まさに地獄への道を善意で舗装しているんだな…と思う、やり場のない気持ちとハズレ馬券の山にむせび泣くダディーでした