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2014/09/25 10:21
天の邪鬼のセントレジャー咄(6/12)
'80年も『優駿』で石川ワタル氏が「淋しいメンバーで、唯一MillReef産駒(名前が記憶に有りません)をBrigadierGerard産駒のLightCavalryが破って観客を湧かせたぐらいが話題だった」とコメントされていました。唯、今になって考えてみると、この年の三歳世代は印象に残る馬がほとんど居ません。前年迄三歳馬が5連勝していたキングジョージもこの年は四歳馬のEla-Mana-Mouで、この馬が凱旋門賞では一番人気だった様ですが、勝ったのは地元の三歳牝馬Detroit。ダービー馬Henbitもダービー以後名前は聞かなかったし、一番印象に残っているのは二千ギニーで一位入線のNureyevが降着になり、KnownFactが繰り上がり優勝したことでしょうね。クラシックレースでの降着なんて滅多に有りませんから、記憶に残ります。実際Nureyevが種牡馬として成功し、アメリカの同世代にもDanzigやKrisS.がいることから、「種牡馬世代」だった様ですね。セントレジャーの出走メンバー以上に世代その物が淋しいメンバーだったのでしょう。
その裏返しか、翌'81年は英愛ダービー・キングジョージの勝ち馬ShergarがNijinskyII以来となるダービー馬としてセントレジャーに出走しましたが、勝ったのはCutAbove。負けたShergarは翌年から種牡馬に成りますが、'83年に誘拐・殺害事件の被害者(馬)になるという前代未聞の出来事が起き、日本でもニュースになりました。