「逆襲」のその後―後編

　 実際、アメリカで三冠馬になるには｢勢い｣が必要なのだろうと思います。管理する調教師のコメントを読むと｢消極的参戦｣という感じですね。競馬は走ってみないと分かりませんから、結果を見守るしかありません。血統に勢いがあれば、今年無理でも、来年父親の名前を聞いたこと無い様なPulpitの系統の馬が、三冠馬になったりするかもしれません。私個人はTapitから出て欲しいですね。今年のケンタッキーオークス馬はTapit産駒だそうですが、やはりダービー馬を出さないといけませんね。SeattleSlewはBoldRuler×Princequilloの代用配合でしたが、A.P.IndiはMr.Prospectorのクロスが成功する感じでしょうか。去年のOrbはMr.Prospectorの3×4、今年のCaliforniaChromeは4×3ですから、Tapit自身が3×4なので4×5×4若しくは4×5×5のトリプルクロスになる配合が理想的なのかもしれません。
　余談ですが、CaliforniaChromeはカリフォルニア産馬としては52年ぶりのダービー馬ということで、翻って日本にこじつけると、九州産馬にこういう馬が出て来ればいいのになぁと思います。夏の小倉でデビューした九州産馬が最初は九州産馬限定レースしか勝てなかったのに、中央開催に戻って、突然勝ち捲って、ダービーを一番人気で勝ってしまうという、今年のケンタッキーダービー馬と同じ様なサクセスストーリーが有ったら、面白いでしょうね。