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268件のひとこと日記があります。

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2013/02/05 04:45

『優駿』に就いて思う事(結の巻)

 『優駿』の編集スタッフも今の競馬しか知らない世代の人が多いのかもしれません。今月号で読者からの質問に「シンザンに関する文章に出て来る『八大競走』とは?」というのがありました。若い世代のファンなら、当然あり得ることでしょう。しかし、「宝塚記念は歴史が浅かったため、八大競走に含まれませんでした」という解答は変ですよ。有馬記念より四年遅いだけですよ。競馬会か競馬マスコミが無視しただけじゃないの。ファン投票もあり、馬券も全国発売だったんですから。杉本清さんも40年以上前の関西の夕刊紙に「シンザンは宝塚記念も勝っているんだから、『六冠馬』でないと可笑しい」と書いてましたね。競馬会も競馬マスコミも関東中心だったんでしょう。
 もう一つは、サラブレッド血統センターの辻一郎氏の「血統ロマン300年」にも誰か突っ込み入れて欲しかったですね。「サンデーサイレンス系の将来の中核を担うのはディープインパクト」なんて、生産界はその通りでも、実際の子孫の繁栄なんて、そんな単純にはいかんでしょう。主流の父系ラインに三冠馬はいないでしょう。圧倒的主流のPhalarisの父系を遡ってもBendOrやStockwellという三冠馬の父はいても、三冠馬は一頭も居ません。Phalarisの子孫の三冠馬は、イギリスはNijinskyII、アメリカはSecretariat、SeattleSlew、Affirmed,日本はミスターシービー、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルの四頭。既にペケポンも居ますし、主流から外れた馬もいます。頑張ってる系統も有ります。ただ、未来は決して明るくはありません。

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  • ふくすけさん

    Minoukoさん、此処にコメント頂いてたんですね。私の日記のタイトルは、出来るだけ同じ表現にならない様に、悪戦苦闘して居ります。「起承転結」は苦し紛れだったんですが、何とか四つに分けられました。私の場合は「徒然草」というよりは、「萬葉集」派なんですよ。「巻〇」はそれのパクリです。『優駿』は主催者であるJRA発行の機関誌ですからね。それなりの中身を要求するべきという立場です。競馬の予想紙誌とは異なるますので。

    2013/02/17 14:05 ブロック

  • Minoukoさん

    ふくすけさん、別にふくすけさんのことを化石化しつつある懐古おやじと言うつもりは全然ありませんが、この優駿起承転結は徒然草と同じくらい良い企画でしたね。優駿のような歴史のあるメディアがある意味で化石化しつつある(ふくすけさんはちゃんとアップデートしてるのに)、承ではライターは潜在的にConflict of interestの疑いありと指摘し、転ではテクニカルスタンダードについてコメントして最後にきっちり結んであります。とても良いシリーズだったと思いました。

    2013/02/16 06:50 ブロック