育英が負けた。

第一試合の済美に続き、第二試合の育英も負けた。

徳栄打線は、想像以上に育英を研究していた。自分達がチャレンジャー、育英を格上とリスペクトして挑んできた。これが隙のない攻撃を生んでいたように思える。

育英は、先発に丸山を立てて裏をかいたつもりが、逆に徳栄は丸山を十分に研究していた。


まさかあそこまで変化球を見てくるとは。

負け惜しみになるが、丸山は万全ではなかった。

が、しかし仮に万全の丸山でも抑えきれたか？う〜ん、やはり抑えられたかもしれないかな。

だが、登坂した三投手から次々と加点していった打線。昨秋とは比べものにならなかった。

丸山でやられたら仕方ない。という気持ちが強い。怪我を含めて実力。花咲徳栄は実力で前橋育英を破ったのだ。

そう考えると2013年のチームは、優勝するに相応しかった気がする。

レギュラーとベンチの差がなかった。代わりが出ても、同等の役割を果たした。
何より、エース高橋光成が素晴らしかった。準決勝、決勝と35℃を越えるグラウンドで連日一人で投げ切ったのだから。それも僅か16歳６ヶ月の二年生時にである。

深紅の大旗を手にするのはやはり容易ではないのだ。

実力的には優勝チームを上回るとされた今回のチーム。大会前、大会中と怪我人が続出というチーム事情が、今回のこの結果を暗示していたように思えた。