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2017/07/12 07:52

罪のない人々

相模原の事件から間もなく一年になる。

親元を離れ施設に暮らし、障害に負けずにがんばっていた罪のない人たちが、人間の姿をした悪魔によって殺害されてしまったのだ。

彼らの中には、抵抗することすら出来ない人もいたという。無理もない。重度の障害となれば、介護無しに生活する事は困難なのだ。

果たしてそれは、生きている事になるのか?というのが犯人の考え方の定義だろう。


確かに、人として生きる以上、勤労・学問・納税は果たすべき義務である。だが、生まれながらや不慮の事故で、それを全う出来なくなった訳であり、だからといってそんな理由で死を選ばせるのは本末転倒である。

彼らには、全くもって罪がないのだから。

我々健常者は、与えられた環境に、常に感謝しなければならないと思っている。
例えば、不自由なく体を動かす事。好きなものを好きな時間に食べたり。あるいは趣味に講じたり。旅行したり。

学校に行く事。部活に励む事。遊びに行く事。恋愛をして結婚、出産、子育て…。

障害を持つ人達には、これら全て満足には果たせないのだ。

それでも懸命に生きている…。何故それを理解出来なかったのだろう。

彼らには当然支えてくれる家族やパートナーもいたはず。残された人間にしかわからない辛さもある。きっと自分の生活を犠牲にして、献身的にサポートされていたはずだから。

犯人は殺害した人達だけでなく、その人たちを取り巻く人達の人生をも冒涜し踏みにじった。断じて許せない事件である。

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