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2012/10/23 00:03
競馬に出会ってから 〜第7回〜
2009年ジャパンカップ。
東京の芝2400mで、海外から来た実力馬と日本の有力馬が激突しました。
この年の外国馬は少頭数で、ややインパクトに欠けましたが…
イギリスのビッグレース「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」を制し、アメリカの芝の最高峰レース「ブリーダーズカップターフ」を連覇した、欧州最強馬の一頭コンデュイットが参戦!
事前にYou Tubeでレースを見たんですが、たしかに強い!
「これなら日本に来ても力を出すぞ」と感じていました。
そして、迎え撃つ日本勢。
鞍上がクリストフ・ルメール騎手に代わり、「もうピークは過ぎた」、「本質的にはマイラー」といった声を吹き飛ばせるか、復権をかける女王ウオッカ。
距離が足りなかった天皇賞秋では、直線鋭い脚で追い込んで4着。この舞台なら頂点を狙えるオウケンブルースリ。
桜花賞、オークスでは女傑ブエナビスタに僅かに及ばず…。しかし、最終決戦の秋華賞で、遂に死闘を制したレッドディザイア。
天皇賞秋では伏兵扱いながら、底力を見せて2着。昨年の王者が再びこの舞台の英雄となるか
、スクリーンヒーロー。
日本ダービー2着、菊花賞5着。間違いなく世代最上位の一頭。逃げて逃げて、戴冠に手が届くか、リーチザクラウン。
これらの馬を中心に、日本馬のプライドを懸けたレースが行われました。
このときは例の友人とともに行ったのですが、初めてGU+FFFDのパドックを堪能☆
(結果、レースはほとんど観れませんでしたが…(^^;)
僕の予想は、本命がオウケンブルースリ。そして、同じく本命にしたいくらい、素晴らしいと感じたのがコンデュイット。
ウオッカはパドックで静かな闘志を見せていて、「これは…!」と思ったのですが、「やっぱり、距離が長いのかな〜」と思い、あまり評価しなかった記憶があります^^;
買い目は覚えてないのですが、オウケンブルースリの単勝を握り締めていたことだけは覚えています…(笑)
あと、エアシェイディは買ってましたね!
ファンファーレが鳴り響き、ゲートが開きました。
予想通り、リーチザクラウンと武豊騎手がハナへ。ウオッカを降ろされたこともあり、期するものがあったでしょう。ですが、折り合い難を露呈し、直線沈むことは予想に難くありませんでした・・・。
そして、その逃げるリーチザクラウンを追う各馬。
オウケンブルースリはいつも通り、後方からの競馬。末脚に賭けます。
また、コンデュイットも差し脚質のため、後方待機。これも予想通りでした。
しかし…
ルメール騎手とウオッカが、なんと先行策!
乗り替わりの時点で、ある程度前目に行くことは予想出来ましたが、予想以上に前に行き、しかも、折り合っていました。この段階で、既に勝負あったと言ってもいいかもしれません。
リーチザクラウンのつくるレースの流れはハイペース。
底力勝負となり、距離不安などを抱える馬はどんどん脱落していきましたが、ウオッカにはまだ余裕がありました。
直線堂々と先頭に立ち、後続を引き離していきます。
これに追いすがる各馬を見てみると、道中は後方でじっとしていたコンデュイット、オウケンブルースリ、エアシェイディらが追撃開始。
そして、内から伸びてきたのは、三歳牝馬のレッドディザイア。
しかし、レッドディザイアとコンデュイットの脚色はウオッカに及ばず、結果は3着と4着。
また、エアシェイディは5着となりました。
ですが、残る一頭オウケンブルースリ。
まさに次元の違う末脚で、ウオッカ以外の他馬を全て抜き去り、ウオッカに並びかけます!
そして、「よし!あともう少しで完全に交わせる!」と確信しましたが…
その場所がゴール板でした。
脚色は完全にオウケンブルースリ、ウオッカのルメール騎手も差されたと感じていました。
けれど、長い写真判定の末、数センチの差で、軍配はウオッカ。オウケンブルースリは涙を飲みました。
ジャパンカップ史上でも屈指の名勝負だったと思います!
やはり、ウオッカをあの位置で折り合わせたルメール騎手が勝利の立役者でしょう。
牝馬でGU+FFFD7勝の金字塔を打ち立てたウオッカの表彰式を遠くで見つめ、僕と友人は競馬場を後にしました。
そして、時は流れて…
ジャパンカップのパドックで初めて出会ったコンデュイット。
今、ビッグレッドファームでステイゴールドの隣の馬房にいます。
2度会いに行きましたが、いずれも愛想よく顔を出してくれました(^^)
そんなわけで、この馬にも思い入れがあります☆
というわけで、写真はコンデュイットと、見事に勝利したウオッカです!
次回はいよいよ…
2009年の有馬記念に行きたいと思います。