有馬記念はスルーセブンシーズに賭けたいね！

優駿12月号『杉本清の競馬談義×尾関知人調教師』より
杉本「それで今年は凱旋門賞にも行かれました」
尾関師「まさか今年自分の管理馬で凱旋門賞に出走するとは夢にも思っていませんでした。スルーセブンシーズは1月の時点では3勝クラスですから。」
中略
杉本「スルーセブンシーズはどんなタイプの馬ですか？」
尾関「気性的に難しい馬というか、昔の馬でいうとスイープトウショウなんかはそういう感じの馬だったみたいですが、馬場に向かうのがちょっと大変なところがあります。そこが、少しずつですけど成長して、多少やりたい調教ができるようになって、馬体も増えてきた。それでフランスに行ったら、心身共に更に成長したというか、飼い葉もちょっと食べ過ぎだなと心配するぐらいで（笑)、それで調教で攻めたぐらいなんです。トレセンにいるのと全然違う雰囲気で、メンタル面も安定していて、日本に戻ってから成長した部分が少しでもでてきてくれれば、パフォーマンスも上がるんじゃないかと思います。」
杉本「それだけフランスの環境があっていたということですね。」
尾関「そうですね。あのシャンティの雰囲気というのは馬にはすごくいい環境ではあると思うんです。」
杉本「それでスルーセブンシーズは有馬記念直行という記事が出ていましたけど。」
尾関「そうですね。元々凱旋門賞終わった後に、行ければ有馬と（考えてました）。」
中略
尾関「スルーセブンシーズは年齢的に来年の3月までですね。これだけ走ってくれたので、あとはお母さんになってくれれば。」
杉本「ファンとしてはもう１年走ってほしいですが、そうなるとそれまでに一発、有馬記念に全力投球で」
尾関「僕が強いインパクトを受けたのが、夏のフランス遠征から帰ってきたギャロップダイナが有馬記念で２着にきた時なんです。あのマイラーが。馬って経験をすることで変わるんだなあというのが凄く残っていて、スルーセブンシーズがあんなふうになれるといいですね。」
杉本「それじゃスルーセブンシーズの有馬記念が読者のみなさんのプレゼントということで（笑）」