オーソクレース解剖

新馬戦○【池田助手】ダートより芝の走りが良く、先週、今週と本馬場の動きが良かった。スタートも問題ないし、血統的にも楽しみな馬。初戦から好レースを期待している。
→レース後コメント「オーソクレース（１着）ルメール騎手　ゲートが遅かったし、まだ子供っぽいけど、レース内容は良かったね。調教では頻繁に手前を替えていたけど、今日は直線でしっかりと左手前で走れたしね。体もいい感じだし、乗り味も良く、能力はありそう。２０００メートルぐらいでもいいだろうね。」
課題：余裕残しも好気配。出遅れて後ろから。遅い流れでもスムーズに乗られ、３角手前では鞍上に促されていた。内々を運び、４角で外へ。上がりの速い展開だったが、ひと追い毎にしっかり伸びて悠々と抜け出した。さすが良血馬、今後が楽しみ。
アイビーS○(能力非凡) 　池内助手――中間のゲート練習では相変わらず遅かったです。ただ、札幌で３３秒台の脚は特筆すべきでしょう。初の当日輸送や東京コースなど、課題をクリアできれば。
→レース後コメント「オーソクレース（１着）池添騎手　返し馬の感じは２走目ということもあり、ハミの掛かりなども良く、慣れてきたな、という印象がありました。ただ、ゲートの中で隣の馬に気を遣っていて、鳴いていましたし、スタート自体も遅かったですから、促しながら後方を進んでいきました。後ろの馬に早めに仕掛けられてしまい、内へ進路を取るしかありませんでした。狭いところでもヒルむことはなく、ステッキにも素早く反応してくれましたし、エンジンがかかってからの脚には素晴らしいものがありました。まだ体も良くなってきますし、こういうレースを経験できたことは、この馬にとって今後、プラスになると思います。」
課題：好馬体。初戦と同様に出遅れたが、後方の２番手でじっくり脚を温存。３角過ぎから徐々に前へ接近。直線は狭いスペースにヒルむこともなく、一瞬の脚でスパッと抜け出して勝負を決めた。ゴール寸前でラーゴムに詰め寄られたが、危なげなく押し切って着差以上の勝ちっぷり。今後の活躍が楽しみ。
ホープフルS○(課題はゲート) 　池内助手――まだ精神面が幼くて能力だけで走っていますが、狭いところを割って勝てた前走は収穫でした。コース替わりは問題ないです。ただ、一段とメンバーが強くなるなかでゲートに課題が残るので、流れに乗って運べるかが鍵です。
→レース後コメント「オーソクレース（２着）ルメール騎手　惜しかったです。４角で前の馬がフラフラして、その馬がいなくなるとびっくりしてブレーキをかけていました。そこからもう一度伸びてくれましたし、２０００メートルも問題ありません。凄くいい競馬だったと思います。まだ子供っぽいので来年が楽しみです。」
課題：余裕残しも好馬体。舌を縛る。スッと好位につけてイン待機。冷静に立ち回って脚もたまっていた。４角最内で手を動かし、直線入り口は逆手前、少し外へ流れる。それでもダノンの内から渋太く伸び、残り１００メートルで一瞬先頭を窺う場面。最後は筒一杯も来年が楽しみになる２着
セントライト記念○(気配が鍵) 　池内助手――思ったよりも良化のスピードが早かったですし、態勢は整ったと思います。地力はあるので、あとは２歳以来の実戦がどう影響するかですね。気性面の幼さが残っているので、当日の気配が鍵。
→レース後コメント「オーソクレース（３着）ルメール騎手　反応がちょっと鈍かったあたりは久々の分で、まだコンディションは完璧ではなかったと思います。これから状態も上がってくるはずです。今日は９カ月ぶりの休み明けでも、いい競馬をしてくれました。
課題：二人引きで少し気負い気味。発馬を互角に出て、中団の前めの外追走。３〜４角でペースアップした時の反応がひと息だったが、直線は渋太く脚を伸ばしてきた。まだ完調とは言えない状態での３着、今後に向けて視界良好。
菊花賞○(気配が鍵) 　池内助手――枠にはこだわってなかったですが、ここならゴチャつかずにスムーズな競馬ができるでしょう。前走で改めて能力の高さを感じたと同時に気性面の課題が多く見受けられたので、今度は馬運車の積み方などを工夫します。コンディションは上がっていますし、落ち着いてレースに挑めるかですね。
→レース後コメント「オーソクレース（２着）ルメール騎手　３〜４角での反応が遅かったけど、直線ではいいファイトをしてくれたね。勝った馬は強かったけど、いい内容の２着だったと思う。」課題：中位やや後ろ。外で折り合う。勝負どころはスッと動けなかったが、被せてきたステラヴェローチェに抵抗するように加速して２頭で前を追う。直線半ばでは後れを取ったかに映ったが、坂上でグイッと前に出て、粘るディヴァインラヴも掴まえた。→課題へ