競馬の的中の結果に玄人も素人もないね。

先日の有馬記念。
普段全く競馬をやらない職場の仲間数名から有馬記念のおすすめの馬を教えてほしい、ついでに馬券を買ってほしいと頼まれてしまった。
職場では、競馬の話は人を選んでやっていたはずなのに、競馬通が職場全体にバレてしまったわけである。

自分のお金を自分で考えて自分が強いと思う馬に賭けるだけなら、ハズレてもお金を失うだけだが、職場の上司や同僚にお勧めの馬を推奨して、馬券を買ってもらうということになると話は別である。

心の中では、エフフォーリア1強だと思いながらも、それをそのまま推奨してハズれたらと思うといつも通りとはいかないわけである。

結局、エフフォーリア１強を推奨。
賭け金も1000円から50000円まで幅広いため、賭け方も少額であれば3連単、10000円以上の高額になれば馬連3連複と推奨したわけである。
エフフォーリアが見事に勝ってくれて、私の面目も保たれたわけである。

その過程でこっちが推奨した馬以外の馬を買ってほしいという同僚がひとり。
エフフォーリアが強いのはわかったから買うけど、もう1頭ディープボンドを買ってほしいというのだ。

確かに阪神大賞典で圧勝しているし、タフな中山2500で好走する可能性大という予想もあったが、正直乗り気ではなかった。
理由のひとつが、阪神競馬場の春天をつかっていること、そして凱旋門賞を走っていることだった。

ノーザンファーム天栄の木実谷氏がエフフォーリアが菊花賞を回避して秋天→有馬記念の直行ローテを選んだ理由に、阪神競馬場で開催された天皇賞春に出走した馬達のダメージが相当大きいことを上げていたからだ。
ディープボンドは阪神大賞典、春天と阪神競馬場の重賞を2連戦戦っている。おまけにあの道悪馬場の凱旋門賞の遠征帰り。

ノーザンの木実谷氏の話を勘案すれば、ダメージ大。
切るべしの馬だと考えていた。

とはいえ、厩舎コメント「馬体充実目を引く」とあるし、同僚の選択通りエフフォーリアとディープボンドとの2頭軸で、馬連3000円と3連複を7点1000円ずつ7点計10000円の馬券を購入したわけである。

結果は5番人気2着。
同僚は馬連3000円、三連複1440円をダブル的中。
10000円が44440円に化けたわけである。

そのあと同僚になぜディープボンドを名指しで買おうと思ったのかきいたところ、
「昔ディープインパクトていう強い馬おったやろ？それでピンと来たんよ」

誰でも知っているディープインパクト。
強い馬の名前だけ知ってさえいれば、的中させることができるのが競馬の魅力。

競馬の的中に素人も玄人もない、ただ当たるか当たらないかだけ。
競馬の楽しみ方の裾野の広さを再認識したよ。