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2021/11/08 18:08

みちのくSについて〜前川清の話

先日のみちのくS〜
古馬の最右翼だった1番人気クリンチャーが6着、2番人気の3歳馬メイショウムラクモが5着に敗れ大波乱となった。
1着は、5番人気のメイショウハリオ、2着は6番人気ロードブレス、3着10番人気のアナザートゥルース
3連単36万越えは、過去10年で2番目に高い配当だった。

昔グリーンチャンネルの番組『草野均のGate J.プラス』に出演していた歌手で馬主歴40年の前川清の話を思い出した。
以下である。
「昔中央競馬では、アラブ種のサラブレド種の混血のアングロアラブという品種の馬のレースが行われていたんですが(1995年廃止)、アラブ種の馬自体の数が少ないため、30頭なら30頭だけ馬主に売り出され、抽選制で馬主が決定されていた時代があったんです。従ってレースもアラブ種30頭の中でしか行われないため、勝ったり負けたりで、絶対勝つ仕組みで行われていて、馬主に抽選で当選するということは、ほぼ勝つことが約束された「お得な馬主」として募集されていた時代があったんです。アラブの場合は頭数も限られている、出走する確率も多くて競争相手も少ない、馬主になることは宝くじに当選するのと同じだったんです。」

そして、先日のみちのくSの結果をみて、ピンと来たわけである。

出走頭数が限られて勝つチャンスがサラブレッドより多いと馬主を抽選で募集していたアングロアラブと、G3クラスのダート重賞の常連たちばかりが出走しているみちのくSは力差もあまりない馬同士のレースで、条件的に似ているなあと。
勝ったり負けたりを期待している馬主たちからすれば、むしろ期待された結果だったのではないだろうか。

今年の秋天の3強の接戦は3頭が抜けた存在だったことをまざまざと見せつけたレースだった。
それに対して、4着以下は正直どんぐりの背比べ。
勝ったり負けたりの能力だと目に見えてわかった。

馬主に対して、勝ったり負けたりだからお得ですよ、と馬主公募しておきながら、
馬券は1番人気から優劣をつけて売り出す仕組み。
人気馬を買っていては負ける仕組みの神髄を改めて感じたよ。

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