デイリー杯クイーンC好走血統〜父サンデーサイレンス系×米国牝系に疑いあり

デイリー杯クイーンC好走血統にキングマンボ系は不向きと判断していいのか？

2015年以降デイリー杯クイーンC
勝ち時計が1分32秒5〜34秒0の高速決着で上がりも32秒〜33秒末脚勝負ということで府中マイル好走血統サンデー系種牡馬産駒が20年12頭（3頭）、19年4頭（3頭）、18年9頭（5頭）、17年11頭（2頭）、16年10頭（1頭）、15年9頭（4頭）。（）内はディープインパクト産駒の数である。実にサンデー系種牡馬産駒が合計55頭、その内ディープ産駒が18頭出走した上での好走血統がサンデー系（ディープ）×米国血統という結論がでるわけである。しかしこの結論正直疑いを持たざるを得ない。アカイトリノムスメが馬券外になると考えるのもありと考えている。。

以下考察。

父キングマンボ系【1 0 0 8】18年のテトラドラクマの1着以外馬券になっていない。
20年〜アールクインダム9番人気9着。
19年該当馬なし。
18年〜テトラドラクマ3番人気1着、ナラトゥリス8番人気15着、ソシアルクラブ9番人気5着、ロフティレーズ13番人気9着
17年〜該当馬なし。
16年〜ラブリーアモン8番人気4着、ルフォール3番人気8着
15年〜ロッカフラベイビー6番人気7着、ブルックデイル8番人気13着
14年〜該当馬なし。
13年〜該当馬なし。
12年〜該当馬なし。
11年〜該当馬なし。

キングマンボ系出走頭数合計9頭。
そもそもサンデー系種牡馬55頭とキングマンボ系種牡馬9頭では出走母数が違いすぎる。
ディープインパクト産駒に限っても18頭
20年【1 1 0 1】1番人気2番人気4番人気
19年【0 0 0 3】4番人気5番人気8番人気
18年【0 1 1 3】5番人気7番人気1番人気4番人気6番人気
17年【0 0 1 1】4番人気2番人気
16年【0 0 0 1】2番人気
15年【0 1 0 3】11番人気12番人気10番人気3番人気

ディープ産駒【1 3 2 12】勝率5.5%連対率22%複勝率33%（近5年集計）
ちなみにディープ産駒18頭中15頭がノーザンファーム、社台ファーム生産馬（ノーザンファーム生産馬9頭、社台ファーム生産馬6頭）ということで繁殖馬の血統も折り紙つき。

キングマンボ系産駒【1 0 0 8】勝率11%連対率11%複勝率11%
キングマンボ系産駒全9頭の生産牧場
ノーザンファーム生産馬：テトラドラクマ、ソシアルクラブ、ロッカフラベイビー
社台コーポレーション白老ファーム：ルフォール、ナラトゥリス
社台ファーム：ブルックデイル
平岡牧場：ラブリーアモン
シンボリ牧場：アールクインダム
笠松牧場：ロフティフレーズ

キングマンボ系産駒でノーザンファーム生産馬は9頭中わずか3頭。
改めてノーザンファームがディープインパクトにいい繁殖馬を大量計画的に種付けしていることがわかる。

いい繁殖馬をつけられたノーザンファーム生産馬でサンデー系種牡馬を父にもつ、特にディープ産駒が大量出走してきたクイーンCの歴史である。
この大量出走の背景をみて、
ほんとにクイーンCはサンデー系×米国牝系の馬が優位と言えるのか？
下手な鉄砲数打てば当たるではないのか？

その証拠にノーザンファーム生産馬わずか3頭しか出走してないキングマンボ系からテトラドラクマという勝ち馬がでてるではないか！ディープ産駒ノーザン生産馬併せて9頭出走してわずか1頭しか勝ち馬がでてないことはまぎれもない事実である。
その結果、同じノーザン生産のキングマンボ系産駒が勝率30%越えに対して、ディープ産駒は勝率11％という恐ろしい下剋上が明るみにでるわけである。。
但し、3頭中1頭33%しか馬券にならないキングマンボ系産駒に対して、9頭出走して6頭66%が馬券になるディープ産駒のほうがデータ再現性が期待できることも事実だ。
但し再現性についても、キングマンボ系産駒に同じ数同程度の繁殖牝馬をつけて検証しない限り永遠にわからないことなのでなんとも言えないが。

ということで母父ディープを内包してノーザンファーム生産馬のアールドヴィーヴルはキングマンボ系産駒。近5年で3頭しか出走していないにもかかわらず、1頭が勝ち馬という心強いデータあり。決して軽視してはいけないという考察を長々とやってみたわけである。