サートゥルナーリアのサドラーズウェルズの血

サートゥルナーリアは本気で走ってないながらキャリア全4戦末脚上がり2位以内の豪脚で重賞2戦は上がり1位。
この末脚どう血統で説明するのか。
何しろロードカナロア産駒で母方にサドラーズウェルズの血を持つ産駒は8頭いて勝ち上がった産駒はサートゥルナーリアを入れて4頭(エイシンデネブ・ロードアクア・カーティバル)。サートゥルナーリア以外の3頭の内エイシンデネブが3勝で1000万クラスであと2頭は1勝馬。さらに3頭勝ちレースでの末脚は上がり2位が最高で上がり1位で勝ち上がった馬は新馬戦のロードアクアのみ。末脚の速さは産駒共通の特徴とは言えない。

しかし血統的にそれは容易に説明がつく。サドラーズウェルズは欧州の凸凹パワー馬場をスタミナで走る血。日本の軽い馬場には適性がないんだから上がり最速率の低さも当然であろう。

同じロードカナロア産駒のステルヴィオは上がり最速の脚を叩き出し連勝するほどのキレる脚を持つ馬であるが、サドラーズウェルズの全弟のフェアリーキングの血持ち。フェアリーキングの産駒はスピードと瞬発力が特徴。距離適性もマイルまで。従ってサドラーズウェルズの血持ちでもフェアリーキング寄りになる可能性あればステルヴィオで説明がつくのだが。。サドラーズウェルズが全弟の血の要素を持つといった様な擬似覚醒遺伝的なことがあるんだろうか。。そこまでいくともはやオカルト話である。

やはりそこはサートゥルナーリアの母シーザリオの血なんだろう。
シーザリオ自身母父サドラーズウェルズでありながら軽快な瞬発力を持つ異端な存在。スペシャルウィーク経由のサンデーの血でサドラーズウェルズの鈍足が中和されスピードとスタミナ併せ持つ血統に化けたのかもしれない。

欧州の重厚なスタミナの血に米国芝の快速血統。
サートゥルナーリアは何十年も前から主に社台の馬産家達が行なってきたことの解答の一つかもしれない。