スマートフォン版へ

マイページ

376件のひとこと日記があります。

<< 次の開催国はフランスか... ひとこと日記一覧 格差ってやつか... >>

2021/08/20 04:06

8に因んだトウモロコシ畑球場

敗退行為、八の付く三文字は不適切用語であるが、トウモロコシ畑の試合を語る上では避けて通れない。

数日前のホワイトソックスの試合は、外野スタンドが栽培中のトウモロコシで埋まり、8000人のみのチケット価格が天文学的数字、ギンザヴィクトリアの単勝払戻しをはるかに上回っていた。

この外野フェンス際のボール追うのが危なかしそうな、極めて特徴のある形状は、作家キンセラの小説「シューレス・ジョー」に由来する。
それを映画化したのがフィールドオブドリームス。その映画と同じような球場を再現してメジャーリーグの試合が開催されたそうだ。
いやはや、実物大ミニ四駆といい、すげえ趣味人が居る話。

ここから八に因んだ昔話だが、101年前、数年前の多摩川笠原や70年代西鉄の池永や永易などよりはるかに大きな敗退行為が、ホワイトソックスに跋扈していた。
洗濯代も支給されない安月給に苦しみ、マフィアの囁きからお小遣いのために行った故意の敗戦によって、8人の主力選手が永久追放された事件であり、野球も反社会との繋がりが囁かれたりしてイメージが落ちていた。

しかし、翌年から現れたベーブ・ルースのホームランによってその人気を吹き返し、黒靴下のイメージから国民的興行の地位を取り戻した。

一方で8人の八百の付く行為に手を染めた選手達は二度と野球界に復帰しないままこの世を去り、忘れさられつつあった。
映画化された小説の主人公は、その中の一人で、靴を履かずに野球していたジョー・ジャクソンの話を、shi別した父から聞かされ続けていた。
無実の理由で追放され、四割を打ち、ベーブ・ルースも見本にした名選手として、もう一度その勇姿を見ようと、所有する畑に夢の球場を作った農家のファンだった。

彼は様々な苦難の中、追放された8人や、プロ野球選手まであと一歩で挫折した彼の父など、存在しないはずの選手たちを出現させ、夢を見る力で試合を開催させた。

九回だけで四本もホームランが出た出た試合には、時代に取り残された伝説の再現として語り継がれていくことに、アメリカ野球の奥行きに思いを馳せる所であった。

お気に入り一括登録
  • ホワイトソックス
  • ギンザヴィクトリア
  • ルース
  • ジャクソン

いいね! ファイト!