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2014/11/12 02:40

失われつつあるもの

“賭け“の本質は自由意志決定の表明にある。

無論、競馬ファンは自分なりの理論と調べ得る限りのデータを駆使して予想をするけれど、そこから導かれる予想と買い目の決定、そして実際の馬券購入という行為との間にはかなりの飛躍があるわけで、そこに自由意志決定の表明、つまり「俺はこの馬に(馬券に)賭けるんだ」という自らの自由な意志による決断が必要とされる。

しかし現在、以前に比して自由意志表明としての“賭け“の醍醐味が薄れていっているように思う。

馬券の多様化、パソコンの普及など原因は様々だが、その最初にして最大の決定的な要因は“マークシート化”であるだろう。マークシートに書いて馬券を購入するようになったことで、購入者は、自らの馬券を、自らの自由意志決定を、自らの口で、肉声で最終表明する機会を失った。“賭け“の身体性が失われたと言ってもいいだろう。

競馬がポピュラリティーを獲得する上で馬券やサービスの多様化、効率化は必須であるし、イメージ戦略的にも”賭け”を前面に出していいことはあるまい。
ただそれ故に、丁か半かのジリジリする“賭け“の高揚感が失なわれていったことは確かであるように思われるのだ。

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