秋の天皇賞で、その幻影は消えた

SNSや掲示板などに書く内容ではない。
しかし、発散しなければ気が済まない。
というわけで、自分のスペースに書きます。
知り合いは誰も知らない、私だけのスペースに。

私は、サイレンススズカが大好きです。
宝塚記念のゼッケン(レプリカ)、毎日王冠の馬券、レープロなど、未だに持っています。
レース映像も幾度となく見ました。
最期のレース以外は。

そして、幾度となくその幻影を追い続けていました。
ずっと、ずっと、ずっと。

しかし、その幻影を見るのも、もうおしまい。


イクイノックスが、秋の天皇賞を制しました。
とてつもないレコードで。
私は現地で観戦していましたが、こんなに強いレースを見ても、全く興奮しなかったのです。
何故か分からないまま自宅へ帰り、考えました。

恐らく、私は戸惑っていたのでしょう。
絶対に超えられないラインを超えてきた、イクイノックスの強さに。
今までずっと見続けてきたサイレンススズカの幻影が、初めて差し切られた…
直感的に、そう感じたのだと思います。

サイレンススズカは、不世出の競走馬です。
当時の平均ペース、馬場状態、ラップタイムなどから考えると、傑出度はとても高く、生きていれば間違いなく様々な歴史を塗り替えたことでしょう。

ディープインパクト、オルフェーヴル、アーモンドアイ…
サイレンススズカの死後、沢山の名馬が生まれ、沢山のレコードが塗り替えられました。
それでも、サイレンススズカを超えたと思える馬は、一頭もいなかった。
(異論は大いに認めます)

しかし…
イクイノックス。
この馬と比較出来る馬は、日本競馬の歴史には存在しない。
この馬は、サイレンススズカを超えたと思います。

もし、ジャパンカップでリバティアイランドが勝ったら…
さらに来年の楽しみが増えますね。
どう転がっても、全頭無事なら何でもいいです。

一先ず、この幻影を打ち破ってくれたイクイノックスには、感謝しかありません。
次は、とにかく無事に引退して、種牡馬生活を全うしてもらいたい。

もうジャパンカップは大差の殿でもいい。
出走取消して休養、引退でもいい。
幻影ではなく、産駒で夢の続きを見せてくれることを、強く願います。