44件のひとこと日記があります。
2017/12/26 20:08
ジョイフルサンデー号
12月23日、佐賀8Rで、ジョイフルサンデー号(牡9才)が、
4角で、左第三中手骨骨折を発症、競走を中止しました。
想像を絶するような痛みである筈の中、
必死に踏ん張り、立っていました。
馬運車が到着し、大勢で乗せようとするのですが、
転倒しては立ち上がり、頑なに拒み…決して乗ろうとしません。
程なくして、獣医が駆けつけ、馬運車の周りに幕が張られ、
そして…そこで9年の生涯を閉じました。
その見事な最期は、人間の娯楽だけの為に生まれ、
走らされて来た事へのせめてもの抵抗のようでした。
これにより、次の9Rは中止され、馬券を買っていた人達も
沢山いましたが、皆何も言わず…ただ静かに
馬運車の幕の張られた辺りを見つめていました。
翌日の「有馬記念」、佐賀の「中島記念」
(有馬と同じくファン投票で選ばれた馬達が出走するレース)
を「楽しい日曜日」とするべく…まるで遠慮するかのように
その前日、天へと還った事に涙が止まりません。
「有馬記念」は、ジョイフルサンデー号の命日となった23で決着、
大本命の2番と、彼の付けた最後のゼッケン3番でもありました。
涙雨となった佐賀の「中島記念」は、キョウワカイザー号(牡7才)の
史上初このレース「3」連覇で、皆無事に走り、幕を閉じました。
またこの日、水沢3Rで、ビュレットライナー号(牡15才)が
3才馬ばかりの中で、ブービーから更に10馬身離されての
最下位と…その走りに胸が痛みました。
その父は、ジョイフルサンデー号の父父サンデーサイレンス号です。
地方の高齢馬達は、無事にゴールしても…
それを後何十回繰り返さなければならないのでしょうか。
ジョイフルサンデー号は、ボロボロの身体になりながら、
来る日も来る日も走り続け、今の場所で生きるしかない地方馬の事、
もっともっと考えて貰いたいと抗議したのだと思います。
ありがとう。ジョイフルサンデー号。
その雄姿、生涯忘れません!