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2010/10/06 23:51

記憶に残る一頭 その2

今度こそ負ける、これこれこうだから負ける。
さらには、相手が弱いからここまで勝ち続けられた、とまで言われた。
中にはオペラオーの偉業達成シーンを望む声もあった。
しかし、オペラオーが負けて高配当!というシーンを望む声が圧倒的だったことは間違いない。

そんな中、ついに運命のゲートが開く。

1週目の4コーナーで挟まれて大きく後退したオペラオーは、思いもかけず後方からの競馬を余儀なくされる。

それは勝利の女神が仕掛けた罠だった。

菊花賞の悪夢が和田の頭をよぎる。

あの時と同じように外を周ったらではダメだ。

ダメならダメで仕方がない。

思い切って内を突こう!
半ば開き直った和田は、仕掛けられた罠に敢然と立ち向かった。

その勇気は賞賛に値するものだし、陣営の誰もがその選択を望んだことだろう。
しかし、最後の罠はここに仕掛けられていた。

開かない。

前が全く開かない。

明らかにオペラオーに劣る末脚で直線を上がっていく他馬。

その他馬が壁になって全く前に進めない。

イバルメイショウドトウは早くから抜け出し悠然と前を走っている。

万事休す。
誰もが罠から抜け出す事をあきらめた。

最後の最後での敗戦を覚悟した。


だがただ一人。
いや、
ただ一頭、オペラオーだけはあきらめていなかった。

ほんのわずかな、隙間ともいえないようなか細い進路目掛けて、オペラオーは自ら突進し、勝利への道をこじ開けた。

まだ前とは10馬身近い差があったが、溜めに溜めた末脚を一気に爆発させ、瞬く間に10頭以上の馬を抜き去った。

恐らく勝利を確信していたであろう、メイショウドトウをハナ差差し切った、そこがゴールだった。

過去のどんな名馬も、そしてどんな名手も貫徹できなかった王道を、ついに彼らは制覇したのである。

ついに迎えた21世紀。
オペラオーは世紀末の覇者から新世紀の王へとなるべく大阪杯に出陣した。
ここでオペラオーは、後藤浩輝騎乗のアドマイヤボスの執拗なまでのマークに遭い、ついに黒星を喫する。
続く春の天皇賞はきっちりと勝ち、ついにシンボリルドルフのG1・7勝の最多記録に並ぶ。
この偉大な記録がついに破られる時がきた。
誰もがそう思った宝塚記念では、勝負どころで不利があり、ついにメイショウドトウに勝ち星を謙譲してしまう。
秋の天皇賞、ジャパンカップでは最高のパフォーマンスを演じながらも出し抜けを喰らい敗北。
ジャパンカップの反動がモロに出た有馬記念も5着に沈んだ。
結果的に、シンボリルドルフの記録に並んだ春の天皇賞がオペラオーの最後のタイトルとなった。

しかし、ジャパンカップでオペラオーを破ったジャングルポケットの渡辺調教師はこう述懐する。

「恐らくあの馬には二度と勝てない」

ベテラン調教師のその言葉は、弱い相手に勝ってきたという論調に対する雄弁な反論となった。

誰もが成し得なかった記録を達成したときよりも、負けたレースで強さを証明したとはなんという皮肉だろうか。

最後の有馬記念
レース前から、ここを最後にオペラオーは引退すると発表されていた。
そのパドック。
「おーい和田!来年からまたドサ回りか?!?」
最後の最後までこのコンビには野次が飛んでいた。
過去最強馬は誰か?
それが語られる場は多い。
未来の最強馬の誕生を望む声も多い。
しかし、
本当に最強と呼ぶにふさわしい馬が現れた時のファンの反応なんてこんなものかも知れない。
野次を聞いた和田は思わず苦笑いをしていた。


あまりにも良い文章だったのでコピペさせていただきました。

本当に、和田竜二騎手は、一生忘れられない馬に巡り会えたと、

普通なら、すぐに武豊さんに乗り替わりになりそうなところを、岩本調教師が
有馬のレースでテイエムオペラオーが、勝利に導き感動しました。

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  • mユビキタスwさん

    >>わんぱくさん

    はじめまして

    コピペは、とちスポって書いてましたが・・・よく解らないです。

    あの頃は、岩元調教師がよく辛抱して和田君を乗せているなと、思っているていどでしたが男気のある調教師なので応援していました。

    当事の詳しい事情は知らなかったので竹園氏と和田君とは、そんな会話があったのですね。

    和田君も凄いプレッシャーによく耐えれましたね。

    でもあの頃は、豪華な馬が

    ナリタトップロード、アドマイヤベガ、メイショウドトウ
    グラスワンダー、スペシャルウィーク、ステイゴールド、アグネスデジタル、
    ジャングルポケット

    いつもワクワクでした。

    2010/10/07 23:54 ブロック

  • わんぱくさん

    はじめまして
    たまにですが、日記読ませていただいてます

    コピペのソースはNumberかTurf Hero'00辺りかな?

    オペラの現役時代は好きか嫌いかと言えば特にどちらでもない感じで、馬券的な視点では超の付く程アンチでしたね

    ただそれとは別に、00年有馬記念は私の競馬歴史上最高に印象的なレースでした

    あんな勝ち方ディープでも出来るかどうか分かりませんね

    あの瞬間だけなら日本競馬史上最強ではないかとさえ今でも思ってます

    あの強さであの血統、是非とも欧州遠征して欲しかった

    ちなみに竹園氏の『全部勝て!』の激に、和田は『全部勝ちます!』と言っていたと思います

    凄まじい有言実行ですね

    2010/10/07 07:39 ブロック