どんだけ運があるのかな

昨日の続きになりますが、今日はおじいちゃんの体験談の話で

昔よく話をしたおじいちゃんの戦争時の体験談なんですが、とても運(悪運?)が
ある人なんです。

話を聞くと、このおじいちゃん旧東大の出身で、
学生の時赤紙が着て、戦争に行くことになったのらしいですが、東大の学生さんという事もあり

召集されてまず行った所は、士官学校だそうです。

そこでは、毎日厳しくしごかれ教官からは毎日のようにいびられたそうです。

いつも食事の後なんですが、茶碗を皆洗い、教官の所へ持っていくのらしいですが
その時、目をつぶって茶碗をさわり、米粒などがついていたら、また洗い直しだそうです。
そのおじいちゃんも食べた後茶碗を洗って持っていくのだそうですが

いつも洗い直し?

でも、そのおじいちゃんの茶碗は欠けていて何度洗っても、目をつぶって触られると
洗い残しがあるとやり直しさせられたそうです。

実は、この士官学校を卒業すると学生と教官の上下関係が変わるので卒業するまでは、・・・。

みんなこの様な体験をするそうです。


そして、戦争に参加することになるのですが、この人は当時船に乗っていたらしいのですが
船といっても、戦闘機に乗っていたらしいです。

そして何度も命拾いをして現在へ

その時の体験談なのですが


. 戦闘機の話ですがこの当時は神風特攻隊(よく知らないのでこれか分かりませんが)ここでも何度も死にそうになったらしいです。


空中戦の話しですが、その頃の日本の戦闘機は片道用みたいなもので物資も少なく極端にいうと、張りぼてみたいな作りになっていて
凄く軽く小回りもよく効いたそうです。
敵国の戦闘機などは装甲が厚く重たくて、小回りがきかないそうです。

その戦闘のときの話ですが、その人は、敵の戦闘機が雲の間から出てくるのを見つけ狙い撃ちで敵を何機も打ち落とし、追いかけられても小回りがきく のである程度優勢だったらしいですが、
日本の戦闘機はなんせ装甲が薄く弾があたるとすぐ貫通したそうでもろいのが欠点だそうです。
その戦闘も何発も打たれましたがパイロットには当たらず打ち落とされましたが
無事戦艦に拾ってもらって命を取り留めたそうです。
またこの人は要領のいい人で爆弾を積んで特攻に行ったときは、
絶対に助からないこれは犬死だと思い途中で爆弾を捨てて帰ってきたそうです。

そして驚くことが、

この決戦の時は100%助からない戦闘だったらしいです。
そしていよいよ船から飛び立つ時でしたが、

同期の仲間が軍医で

オイ○○ちょっと来い

お前盲腸だろうと言って、いきなり腹を切られたそうです。

この戦闘は、予想通り出て行った戦闘機は1台も帰ってくることがなかったらしいです。
(さすがにこの戦闘の時は、死を覚悟して行くところだったそうです)



. 戦艦での話し

これも凄い話ですが(生きて帰ってきているのでそのとうりですが)

何回も、沈められては生き延びるための秘訣の話です。

いきなり直撃ではだめですが、戦艦が被爆してもすぐ沈むことはないそうです。

そこで、生き延びる方法が


分かりますか?



私はぜんぜん分かりませんでした。


答えは、


まず、食糧確保(ただ水に濡れても大丈夫なもの)おじいちゃんは、玉葱を腹いっぱいに服の中に詰め込んで

次に、ロープこれは絶対に必要です。

そして木の板
この木の板は、浮き輪代わりで


そして海に飛び込む、のではなく
しばらく待つそうです。
そろそろこれはやばいと思ったら、初めて海に飛び込み、船が沈むとき巻き込まれないようにするそうです。


その後が、さっき用意した3つの品が役に立つことに、
まず木の板とロープで外れないように結び、それを身体に外れないようにがっちり巻きつけます。

なぜ??

始めはみんな体力があるので泳ぐことができますが。なんせここは海のど真ん中

いつ助けてもらえるかはわかりません。

そうしている内に体力がつき、
みんな海に沈んでいくそうです。

板だけ持っていても同じです。手もふやけしまいには握力も失せ板も握れなくなり人だけ海の中に消えていくそうです。

ここまでクリアすると

後は、持久戦です。
玉葱は日持ちもよく濡れても食べれるそうで、船に拾ってもらえるまで、何とか飢えをしのぐそうです。

又これも運ですが。


その後、最後に一番注意しなくてはならない事があるそうです。


それが、助けられる時に重要になります。

この助けられる時ですが、船に引き上げられほっぺたを2回3回と叩かれるそうですがそこまでに注意しなくてはならない事は

気持ちだそうです。

ここで助かったよかったと思ったときに安心して亡くなる方が結構いるらしいです。

ふっと気が抜けるのでしょうね。


この人は、流石に何回か経験しているらしく2回目以降は助けられても叩かないで大丈夫と言っていたらしいです。
だから叩かれずに服をはさみで切られるだけですんだといっていました。
(はさみで服を切られるのは、身体がふやけて服が脱げないからです。)


.捕虜になる

戦艦を沈められ島にたどり着いたときの話ですが、


これも運がよく、フィリピンにたどり着いたらしいですが、しばらくは現地の人間にかくまってもらったのですが、
その後捕まり捕虜になったのですが、

この人は東大出ということもあり、片言の英語をしゃべれたそうです。(適当な
ような気が・・・)

そして食堂で働くことになったのですが、この人は能天気な世渡り上手な人なので収容所では結構人気者だったそうです。
そのおかげで、食堂から収容所に帰るときに、米兵から、おい○○肉を貰ってけ、
時にはタバコも貰ってけと・・・・

収容所に戻っても仲間内から食料をせがまれ、ここでも人気者だったそうです。

ちなみに、この人は食堂で米兵並の食事をしていたそうです。


そして、終戦


日本に帰ってきた時ですが、家に戻ると

なんと 自分の葬式が行われている所で、死人が帰ってきたと皆驚いていたそうです。

そりゃそうですね、ほとんどの人が亡くなった場所に行っていたらしいのですので


まさに強運の持ち主でした。


10年ほど前までは毎年フィリピンのかくまってくれた命の恩人のところへ行っ
ていたらしいですが

遊び人だけに、何をしにいっているのやらという お茶目なおじいちゃんでした。


最後に、この戦争の事が本などで書かれていますが、実際とは違う事がいろいろあると言ってられました。