君と空との間には…

朝、ベランダでタバコを吸う

瀬戸内海の風景の手前…

ベランダの柵に、蝉チョンが停まっていた。


げっ！！！
蝉って、嫌い！
いつ見てもキモイ
地球の生命体とは、
思えない程、キモイ。

今朝羽化したのか、ちょっと緑っぽい。
〈君は、日暮君かな？〉
なんて思いながら、虫から見る
風景を考える。

色は波長に分類される。
人が見る様には、虫には見えない
… … …と？！

ここで気が付いた。



3日前に見た。〈秘密〉と言う映画

死体の脳に電極を指して、脳の記憶を見ると言う映画。

犯人を捕まえる為に、盲目の少年が連れていた、犬の脳の記憶の映像を見る。

コレが、切ない。
（ ｉ _ ｉ ）

死ぬ間際まで、主人を思いやり
主人を見つめ…

切なくて、ハラハラと泣いた。

最後のエンドロールには、
〈世の中には、こんな美しいモノも有る〉と！
犬から見た、楽しい風景が映し出されて…
コレも、又々、ハラハラと泣いた

そーだよね。
そーだよねと、共感して泣いた。
(Ｔ＿Ｔ)


だけどーーーーーーーーー！！！

動物って、白黒でボヤけてて、
良く見えない筈！
だから、嗅覚と聴覚が優れているんだ！！！
黄色と黒の虎だって、
シマウマだって、
白黒の世界では、判りづらい。

ちょっと離れたら、犯人の顔なんて、判別付かない筈。
カラーじゃ、ねーし！
分かる訳、無いわなぁ〜。

… …騙…された… …
すっかり、その気分に成っていた
挙句に、ハラハラ泣いた。
当然の如く、泣いた涙を返せ！と
思うが、

物語だしなぁ〜… …




見ると、
蝉チョンが、少しづつ体をズラして、細いポールの向こう側へ、
隠れていた。
…
…


早く、何処かへ行ってね。

鳴くと、うるさいから。