NOちゃん

NOちゃんは、7/12に布団の中で発見されたそうです。
7/2に亡くなって居ました。
独り者の住職です。


私が離婚して、愚息に手を引かれながら帰った、実家の近所に居ました


どーしようも無い、酒癖の悪い！
中年親父でした。
とにかく呑む、
浴びるほど、浸るほど、呑む。
酒を飲まなければ、人の良い、賢い
天使の様な、住職なのですが、
(住職に、天使はないよね〜！
宗教が違うし…)

ひとたび呑むと…
そこら中に、立ちション。
(お前は、犬かぁ〜)
我儘。横柄。横暴。
金払いは良いけど、俺は王様！状態
もとい！殿様状態！

お店は、そーとー迷惑した事でしょう。（笑）

自分の言う事を聞かないとか、
自分を無視するなぁ〜んて！
酒を飲んだNOちゃんには
考えられません。

ーやかましぃんだ！お前は！ー
ーなんだと！生意気な女だ！ー
ー俺は、客だぞ！
ー私も、客だ！

ーオイ！おんな！！
呼んでいるんだ！コッチへ来い！
… … …
無視するな！！ー

ー気分悪い！帰るー

と、金も払わず、帰って行ったのが
キッカケでした。

愚息と寺へ遊びに行ったり、
食事をしたり、良く遊びました。
仲間も増えて、NOちゃんは
其れなりの人気者でした。


愚息が小学生の頃、イジメが有り、
NOちゃんの寺を非難所にして、
小さな火を、学校中の大問題に
してみた事も、有りました。

昨日、NOちゃんのお寺で
御通夜が有りました。

愚息も来たかったけれど、
バイトが入っていて来られません。
嘘つきで、酒臭くて、
人間臭い住職でした。

あんな人は、何処にも居ないね。

坊主が八人も並んだ、
立派なお通夜でした。

宗教は人の為に有るのに、
宗教に翻弄された、人生を送り
派閥で、親兄弟の縁を切り、
離婚させられ、子供を手放し、
尚も宗教に基づき、教えを説く、
…そのなりわいを、産まれた時から
義務付けられた…サラブレッド。




7/2誰も知らない時、
NOちゃんは、空高く自由に、
走り回って居たのです。