33件のひとこと日記があります。
2014/01/25 10:35
追悼
一口馬主について日記をアップしたのはつい2週間前だ。
数日前、今日のドンカスター競馬場での必勝レースに登録したと馬主たちに連絡が来た。前回良い走りをしたので今度はレースを観にいく馬主も多かったようだった。馬は絶好調で、調教師は自信満々ということだった。
ドンカスターはよく知っているし自分も行こうかと思ったが仕事がいそがしかったので見送り、勝利を祈りながら午後一番の勝利情報がケイタイに届くのを待った。
昼食中に馬主代表からメールが入りPut downという単語がまず目に入り自分の目を疑った。
最期から2番目の障害で着地に失敗し首の骨にひびが入り安楽死となったということだった。とても心優しい馬で、小さな厩舎で少人数の暖かいスタッフに良く世話をされていた、馬主を代表して弔電を送ったという知らせだった。
一口馬主になった最初の今シーズンはこの馬を見ること
はないかなと思っていたら永遠に会えなくなってしまった。彼女があのドンカスターで散ってしまったなんて。
シーズンが無事終わるまでせいぜいあと二走だった。一口馬主の厩舎訪問が二月に予定されていた。
どうしてこんなことが彼女に起こるのか。
どうしてこんなことが自分に起こるのか。他に何千頭も馬はいるだろう。これだけはやめてくれと思っていたのに。
日頃彼女の面倒をみていたひとたちはどんな気持ちだろう。数時間前まで彼女が居たのにもう決して帰ってこない馬房を見るのは本当につらいだろうと思う。
がっかりして夜遅く家に着いてレースの結果を見ると僅差で13頭中の3番人気だったんだ。いつもビリ人気のビリだったのにと思ったらなんだか泣けてきた。馬語が話せたら絶対にパドックに行ってそっと’天気も悪いし今日はゆっくり歩いて来いよ。飛びたくなかったら飛ばなくていいんだぞ。’と彼女の耳に囁いただろう。
こんなことがあるたびにもう競馬はやめようかと思う。
でもここでやめたらきっといつもつらいことがあるたびに背を向ける自分があるだろう。それでいいのか。
自分の馬だけ、自分だけなんとか勘弁してくださいと考えるのではなく、他のすべての馬がなんとか少しでもそれぞれ尊厳をもって生を全うできるように考えていくべきじゃないのか。でもそんなことができる人がどれほどいるだろう・・・。
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カカアデンカさん
セロリさん、瑠璃さん、ゲストさん親切なコメありがとうございます。
親しみを感じていた動物が死ぬとなかなか回復できませんね・・・。 -
セロリさん
乗馬をやってます。
障害の相棒と勝手に指名していた馬が、年末に突然死にました。心に空いた穴はなかなか塞がりません。
何かに(誰かに)心を添わせることは、失う悲しみも込みのものですね。
いつかこの日記が更新されることを願って。 -
瑠璃 玻璃さん
カカアデンカさん 寂しいこと言わないでよ(。-人-。)
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ゲストさん
競走馬に自分ができることを考えていきます。サイト、離れるんですね、、、また、いつか帰って来てください。
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カカアデンカさん
コメントありがとうございました。競馬ファンはいろいろなかたちで競走馬をサポートできると思います。
自分はこのサイトは近々離れると思いますが心ある人たちが日本の競馬を支えてくれること心から信じています。 -
ゲストさん
私の思いと同じ方がいらしたんですね。自分の中に矛盾をかかえながら、でも競走馬の魅力に抗えずに競馬ファンしてます。