競輪
235件のひとこと日記があります。
2023/02/09 13:37
未勝利戦の変化
netkeiba.com さんのコラムでは、ノモケンこと野元賢一さんの
「教えてノモケン！」は示唆が多く、昔から欠かさず読ませて頂いて
います。たぶん netkeibaさん以前から彼の文章には折あるごとに
触れていたと思います。
読み物と云えばもうひとつ、一口ＤＢの「ノウハウ読み物」には
ほぼ必ず目を通させて頂いていると思います。こちらは配信の間隔が
私には程好い感じ。
さて、ここまでが前置き。
先日の一口ＤＢさんの「2023年度のJRA賞金・ルール変更を読み解く」
というコラム中で、結構参考になる内容がありました。
特に《３歳未勝利戦 「ベースアップ」のインパクト》の部分に関して
「なるほど」とそれまでおぼろげながら感じていた異質な変化について
納得出来る補助線が引かれたようで、今起きている現象の裏付けが
見付けられたような感じがしています。
掻い摘んで書かせて頂きますと、
2021年から2023の２年間での賞金の伸び率に関して、基底Ｇ�気覆匹�
他に３歳未勝利戦(春〜夏)の賞金上昇率がとても高いということです。
２歳新馬戦から明け２月で終了する３歳新馬戦の賞金も、売上向上の
余波的意味合いでそれなりには伸びているのですが、率で見るとその
２倍〜４倍、３歳未勝利戦の１着賞金額が上がっています。
当然１着賞金が上がれば、それにつれて２着以降の賞金額も上昇する
ので、【今までなるべく早く抜けたいクラス】であったはずの未勝利戦
が、実はクラシック参戦馬から外れる馬にとっての【稼ぎ場所】へと
変化を遂げているということです。
そう考えると、いろいろ納得出来るシーンが膨らんできますよね。
特にクラブ系の馬では、その馬トータルの出走回数を稼ぐこととも
関係してきますし、年々馬代金にしろ諸費用にしろ上昇している中で、
「降級制度」が廃止され、「３歳新馬戦廃止」が予定されている以上、
その〈補償的な何か〉は当然用意されるべきなのだろうと思います。
レースで見ていても、勝てるであろう調教と、十分勝てるであろうレート
を持った馬が、２着だったり３着に沈んだり…。
何かの記事で目にしましたがキャロさんのテンペスト号は前走、本気で
勝たせたかったように見えましたが、現４歳のラクスバラディー号は
８戦した新馬〜未勝利戦の段階で既に賞金/手当含め実に 2,562万円を
稼ぎ出していました。(まったく同じ戦歴なら今年は更に上廻ります)
同じくメルヴィル号は７戦で 2,108万円、現３歳スティルディマーレ号
は現時点で６戦２着４回でまだ未勝利ですが既に 1,399万円を獲得。
社台さんでは３歳ベルビューポイント号が４戦0-2-1-1 で1,231万円。
シルクさん４歳では抹消されてしまいましたが、アルファカリーナ号が
10戦未勝利ながら２着２回３着４回などで 1,761万円を回収しています。
これらは極端な例でもあるでしょうが、３歳OP競走やリステッド競走に
あまり数が用意されていないレース種別を進む馬や、どちらかというと
晩成タイプとされる馬、そもそも古馬３勝クラスやOPまでは難しいと
考えられている馬は、３歳の夏までかけてじっくりと獲得賞金積み増し
を図った方が好いことは火を見るよりも明らかなことだと思います。
降級した１Ｃで勝利１回分稼ぐのと同じような感覚ですかね。
つまり、クラシック参戦予定以外の馬で、脚元や体質などに問題がなく、
数を使える馬は、未勝利戦の滞在期間が長期化するように思えます。
本当であればもう少し時間を掛けて各厩舎の事情や馬の価格範囲などを
深堀した上で、馬券購入時の思考や感覚へ反映させていく必要があるの
でしょうね。
〈自分の出資馬がなるべく早く未勝利戦を脱出できれば嬉しい〉という
感覚はどこかでは無くなることはないと思いますが、同時に出資馬で
ある以上、生涯収入(回収率)の上昇を目指しながら上手に未勝利期間を
過ごして欲しいとも考えるようになっています。
※ 補足ながら、当然「勝ち馬率」は数％低下を見せるでしょうから、
各クラブさんサイドではその〈マイナスイメージ〉と〈実利〉との
間で、それぞれのクラブ毎に思惑の駆け引きは発生するでしょうね。
人気クラブは「イメージより実利を」、反対に人気の低いクラブは
「強い馬で混み合う前に勝ち抜けを」といった感じでしょうかね。
何かしら参考になればと…
- ベースアップ
- テンペスト
- ラクスバラディー
- メルヴィル
- スティルディマーレ
- ベルビューポイント
- アルファカリーナ
-
Fumioさん
Tourbillon 様、いいね！ ありがとうございます。
2023/02/11 13:34
-
Tourbillonさんがいいね！と言っています。
2023/02/10 20:58
