デジタル時代の馬名命名について…

　そろそろ馬名を検討し始める時期が近づきましたね。
　一口出資の余禄として、口取りも嬉しいですが、
　命名も負けず劣らず嬉しい体験ですよ。

　ただ、馬名をお考えになられる際に、ひとつふたつ是非
　お考え願いたいと思うことがありますので記してみます。

　■まず一つ目は検索のしやすさです。

　何故だか、出資中の４頭の２歳馬のうちの半数(２頭)が
　過去に使用されている馬の名が付けられています。
　こんなことってありますかねぇ？ 少なからず驚きました。
　ウェイクアップ号とカーペンタリア号(共に2019産駒)。
　両方とも過去に２頭ずつの同名馬が存在しているため、
　こちら netkeiba.com さんの馬名検索では一回で表示
　出来ずに、毎度苦労してしまいます。

　しかも同名馬が許されているということは、過去にその
　名前を背負った馬は残念ながらあまり大きな活躍を出来な
　かったということでもあるので、出来得る限り、事前に
　その確認だけはして頂きたいものと、心底感じます。

　同様に、アニメなどのキャラクターや既に巷間広く利用
　されている名前とは重ねないようにもして頂きたいです。
　どうしても検索上位には上がって来づらいですし、上記の
　同一馬名のケースと同様、ネット検索自体が難しかったり
　不可能に近かったりするケースも見られますしね。
　勘弁いただきたいですね。


　■もうひとつ、よその馬主さんの用いている冠名は
　使用しないで頂きたいということ。

　有名かつ馬主さんの名前を用いて付けられた冠名、例えば
　サトノやペイシャ、キタノなどはもちろん使われる可能性は
　低いでしょうが、冠名の中にはドンやグラスやエリカなどで
　始まるものもあります。

　もし仮に通ってしまえば、こちらの場合も検索は結構厄介
　ですし、検索結果で並んだ個人所有の馬の中に１頭だけ、
　クラブ所属馬がポツンと混じることにもなります。
　哀しいですよね。避けてあげて欲しいです。


　当然、これ以外に定められた国際ルールや各クラブさん毎の
　基準もクリアしてのことになりますが、他にも区切る場所が
　曖昧で、意味が複数に採れ(内一つがおかしなもの)だったり
　するものもあるので、深い愛情と同時に、余裕を持った視点
　で導き出した名前を送って頂ければなぁと思います。

　この後、コロナが収まって、海外で日本馬が活躍することも
　考えれば、その仔とは縁もゆかりもない国の言語で付けられた
　名前よりも素敵な和名が付けられた馬がいてくれたら嬉しいと
　思えるので、応募の際は是非候補のひとつとしてお考え頂け
　たら嬉しいですね。


　ちなみにですが、各クラブさんの馬の中で一番インパクトが
　あって、今も心や耳に残っているのは「シロインジャー号」。
　命名の際は批難の方が多かったのを感じていますが、引退後
　もこうして多くの人の記憶に残り続ける名前は、やはり好い
　名前なのだろうと思います。

　ご自身で一所懸命に考えられた名前を送られた方は、送った
　その名前が好いと感じてのことでしょうから、どうしても
　他人様が付けた名前が馴染むまでに時間もかかるでしょうが、
　そこはそこ、大人の趣味なのですから、決まった名前に対し
　「ＮＯ！」や「ＮＧ！」「変！」といつまでも書き込んだり
　するのは、出来る限り避けてあげて欲しいですね。

　本当はもっともっとあるのですが、こんな感じで…。