阪神2000芝 内廻り 〈後編〉

　あとは現在秋華賞のサブローテともなっているオークス直行組の
　ユーバーレーベン号(ラフィアン)、アカイトリノムスメ号
　ステラリア号(社台ＲＨ)ですかね。この中では、調教に素軽さを
　見せたアカイトリノムスメ号は見ておきたいところです。

　続いて阪神2000芝の血統面での注目馬。
　ソダシ号の父でありスルーセブンシーズ号の母父であるクロフネの
　中央場所の成績の翳り具合は気にかけても好いかも知れませんね。
　どうしてもややマイナスに働く感じ。ソダシ号のオークス敗因は
　もちろん距離でしょうが、クロフネ産駒は気持ちが抜けると大きな
　ポカもある血統。ですから当日のパドックから返し馬は、ただ１頭
　ソダシ号の馬体の張りと気持ちの入り具合とだけをずっと見ておく
　くらいの感覚で好いのかも知れませんね。今年の秋華賞、馬券に
　関してはこの仔が何着なのかを当てるレースになりそうですから。

　まとめると、能力面からレースを見れば前後半のラップ差が少ない
　やや持続的なスピードと減速無く坂を上がれる底力とを同時に緩く
　求められるレースということ。先行しソダシ号の周りに位置する馬
　は特にこのラップに近く刻める馬が馬券圏内筆頭になるハズです。
　もちろん当のソダシ君(♀)も同様です。
　もう一群は、馬群が割れた中から馬の間を割って坂で伸びる馬。
　コントロールの好さ(器用さ精神力)と瞬発力とキレが求められます。

　この２群の組み合わせが、３-０なのか２-１なのか、１-２なのか
　が予想の核になるのかも知れません。やや１-２かと見ていますが…。

　あとは誰が勝ちたいのか、競馬における社会性や経済性ですよね。
　昨年は牡馬３冠はコントレイル号、牝馬はデアリングタクト号と、
　非ＮＦ系の独占を許すことになりました。それだけ日本の社会も
　馬産も競馬関係事業も通常とは異なっていましたので、今見返せば
　それらの結果も納得のいくところですね。

　で、まだコロナ禍は続く訳ですが、今年はＮＦなんだとここまで
　見てくれば簡単に理解出来ますよね。最大の理由は次期の種牡馬の
　リーディングを確定させていく必要があるからです。少し話が飛躍
　していますが、現在の中央競馬とＮＦさんをはじめとする生産界の
　思惑は２歳新馬勝ちの新種牡馬などをご覧いただければ解るかと
　思います。
　３歳クラシックのＮＦさんの本気度とそれに伴う成績。それが最後
　まで続くのか、それとも最後だけはまた非ＮＦに譲るのかという処が
　焦点ですが、素直にこのままＮＦで間違いないだろうと考えています。
　ＮＦ生産馬の勝つべきレースとそうでないレースとを緩く分けている
　ように映るからです。今年の秋華賞は上位すべてＮＦ生産馬でが結論。
　(あくまで個人的予想ですよ)

　で、ソダシ君(♀)を２着、３着というのが本線の予想(願望)です。
　最初に書きましたが、枠順や中心馬となる馬の状態が判らないと
　予想が進められませんが、ローズＳで[本気を出さなかった馬]と、
　ローズＳで[１着を獲った馬]の頭での馬券を軸にと考えています。
　つまり乗り続けていたファインルージュ号を降りてまで福永Ｊが
　選択したアンドヴァラナウト号とシルクさんのクールキャット号。

　相手はソダシ君(♀)、ファインルージュ号、スルーセブンシーズ号、
　アナザーリリック号です。※1頭は紫苑Ｓ組かもという思考も…
　若干の不安といえば、クールキャット君(♀)はＮＦさん本家ではなく
　ＮＦ傍流のレイクヴィラＦ産駒という点ですかね。奥村武調教師の
　ＧＩ成績０勝も気にはなりましたが、却ってそろそろではと思わせて
　くれますよね。
　もっともっと糸が絡まった時の３着候補にソダシ君の付き人として
　のミスフィガロ君(♀)も軽く考えておく必要があるかも知れません。

　でも競馬は、ご自身で予想を立て、ご自身でエイヤッ！ って勝負
　された方がずっと楽しいですし、長く記憶に残りますよ。
　参考になるかどうか判りませんが、簡単な予想の方向性だけ上げて
　みました。エイシンヒテン君やサルファーコスモス君が３着以内に
　残ったらゴメンナサイです。
　　ではどちら様も、Ｇｏｏｄ Ｌｕｃｋ！