岡目八目…

　画像の馬主さんは、ここ３年で馬主さんになられた「三木正浩」氏。
　時々競馬関係のニュースにも登場されてますので、ご存知の方も
　おられると思います。ＡＢＣマート(靴の小売業)の創業者(現在は
　経営から退く)であり、総資産は約4200億円上とも報道される方です。

　こちらの馬主さん所有馬の一覧を拝見していても、購入基準(あるいは
　好きな馬)が、あまり明確には見えてこないですね。ただなんとなく
　柔らかく全体バランスを感じられるくらい…。
　購入・投資資金はそれこそ潤沢にお持ちなのでしょうが、購入時点で
　強い選択意図や選択イメージが働いていないように見えてしまうのは
　私だけでしょうか？　セリの３〜４日前に「そんじゃ、これとかこれ
　行こうか」みたいな感じ。あるいはセリ会場で変更変更を重ねること
　を余儀なくされた結果かも知れませんけれど。

　普通は(もちろんあの世界では何が普通なのかは微妙な処ですが…)、
　総予算がこれくらいあれば、もう少し集中して高い馬数頭の購入に
　傾きそうですけどね。頭数が多ければ、愛馬の出走ごとに競馬場へ
　出掛けたり、それこそ週ごと日ごとの連絡や相談などに時間だって
　割かれることは想像に難くないですから。
　雑にざっくりまとめればセリ好きの素人さんっぽい散財家のようにも
　映りますし、反対に好く云えば〈牧場救世主〉や〈篤志家〉的な感覚。


　表中高い馬はもちろん１億を軽く超えていますし、安くても3000万円
　4000万円(税抜き)以上はしていそう。
　 ※庭先もあるので正確には不明
　 ※ここにはまだ載っていない2020産ジャスティンボルト(牡１歳)は
　　 ２億円超え

　これだけの資金を投入されるのですから、せめて側にしっかりとした
　ファンドマネージャーなり馬選びのプロが付いてあげたら好いのにと
　思ってしまったのは、流石に岡目八目な老婆心でしょうけれど…。

　預託厩舎を眺めてみてもそのバラエティーさから、調教師と同行して
　の購入といった感じではなさそうですよね。とりあえずメインＳＴは、
　安田隆行厩舎とＮＦ系で国枝厩舎・斉藤崇史厩舎、他に杉山晴紀厩舎
　辺りでしょうか。さらにもう１点気になるのはＮＦ系以外の馬の育成に
　ついて。どこかにまとめて引き受けてもらっているのでしょうか。
　あるいは千代田牧場さんは千代田牧場さんなど個別になのでしょうか。
　やはりいろいろ想像するといきなり頭数を持つと大変そうですよね。

　御縁あって手に入れられた馬ですから、それぞれに愛情を注いで頂き、
　その活躍を味わいながら、各馬とも最後まで責任と覚悟とをしっかり
　お持ち頂き、馬主さんとして永く成功して頂きたいですね。


　で、なんでこんなにお一方の馬主さんについて書いてみたかというと、
　こちらのＰＯＧの登録で、しばらくいろいろ考えた挙句、三木氏所有
　の アグリ 号をチョイスしてみたからです。土曜日の阪神５Ｒ1400m芝
　には同じく新興馬主の杉野公彦氏所有のキャロル号や、早野誠氏
　所有のドンフランキー号など気になる馬も出走します。
　金子ＨＤのママコチャ号や、タガノ、カフジなどの昔からの馬主vs
　新興馬主のレースという別視点での観戦も興味深いものですね。

　　* 容量制限のため画像粗くて申し訳ありません。
　　　気になる方は、馬主/三木正浩氏で検索掛けてみて下さい。