ライル・ヒューイットソンＪについての考察

　スタートはＢ。スタートゲート内での制御は出来ています。

　ただ、初日のレースすべてで感じたのが、自らが動こうとするとき、
　馬のセンターラインを外して重心を掛けてしまっているということ。
　これはパトロールＶなどで真正面から見て頂ければお解り頂けると
　思いますが、鐙がずれてしまったのかとさえ見えたものもあります。

　追い動作に関しても、鐙への乗り方(力の掛け方)が悪い所為か、
　下半身が上手に使えておらず、手とムチの多用に頼ってしまって
　いるようです。

　ピクチャーポーズに騎乗したレース、あの鞭の使い方では、きっと
　英国では騎乗停止などの処分がかかりそう。
　もちろん日本でも戒告などに値するような感じですが、初来日の
　しかも初っ端のレースということもあってかお目こぼし。

　大事なレースで有力馬に乗ったり、あるいは勝たなければならない
　レースで現状の彼を起用するのは、まだ馬が可哀想ですね。

　基礎がしっかりあれば、レースのペースやその競馬会なりの仕来り
　は掴めていなくとも、道中の制御、追い動作などで、判る人には
　判りますから、その部分から足りていないのでしょう。
　(一言でいうと、追い動作で右左バランスが悪く、美しくないです)
　南アフリカでのリーディング成績よりも、香港での成績の方を
　重視してよいかと思いました。

　とはいっても、まだまだお若いので、たくさんの経験を積みながら
　一流のジョッキーに成長して頂けたらと思います。

　反対に、好いなと思える箇所を挙げるとすると、逃げると決めた馬
　でのスタートは中々上手いと感じますし、前後に馬が詰まっている
　中での御法には見処はありそうです。
　

　1997年生まれということは、ＪＲＡ所属でいうと坂井瑠Ｊや、
　藤田菜Ｊ、菊沢Ｊ、木幡巧Ｊと同じなんですよね。
　それで超一流Ｊが来日したと考える方がどうかと思いますよね。
　普通に、彼ら世代に新しい風のジョッキーが来日したくらいの
　比重で捉えておけば好いのだろうと思います。


　[裏の声]
　　ひょっとしたら、現在、豪州との距離を縮めているように、
　　ＮＦさんにとっての種牡馬の移出や競走馬の売却マーケットと
　　しての南アフリカとのコネクション強化を遠くに見据えている
　　のかとも感じましたが、常識的な線に戻せば、マーフィーＪ
　　からのお友達つながりでの進言によるものと捉えるのが妥当の
　　ように思います。あるいは海外の若手ジョッキーを引き受ける
　　ことでの篤志的行為の一環なのかも…。
　　


　申し訳ありませんが、この日記についてのコメントは受付ＮＧと
　させて頂きます。どうぞご了承願います。