狂騒は譚詩となりて散る(5/10ﾀｲｾｲﾋﾞｼﾞｮﾝ)

POG本．．馬体写真なんざいくら眺めたところで何一つピクリとも来るものがない俺。白くてかわいーねーとか黒くてカッコいーねーとかブツクサ言っててもねぇ．．．。この季節になるとけっこうデータだけは何冊もワシャワシャとかき集めますが、並んでる文章斜め読みしながら、一番熱心に探してるのは「前進気勢」だの「自分ハミを取る」だの「最後までへこたれない」だの．．言う文言。そう、馬体どころか精算や厩舎、下手したら血統だってかっ飛ばして優先しかねない俺のPOG指名の最優先事項は「気合」。
相馬眼ゼロ、血統知識皆無、酸っぱい奴に甘い奴、馬に関する思い出からくる思い入れ無視(いやそう言うのがないわけではないのよ？基本、こちとら感情過多でしょっちゅうボロボロ泣きわめいたり、喜んで吠えたりしてる気味の悪いおっさんなんだから)の俺が目指す、POG勝利の方程式はただ一つ．．．その馬に負けたくないという気持ちがあるかないかを見つけること．．．勢いで言ったが、方程式もへったくれもないっすね。まあ、もっと言えば、それズバリが、POG本の1頭毎たった何文字かの紹介の中にあるかっちゃあ、ほぼないわけで。探すのは育成担当者やテキのコメントの中に、それに類するワードがあるかどうか。
すべてがすべてそれで指名してるわけじゃないですがね．．．つうか、あれだわね、この血と環境が勝負に大いに因果する戦いの中、大事な紹介に割くこの要素の文字数は、あったとしたってごくわずかに決まってるし。．．．気合が感じられるワードがあちこちにあれば、多分俺、それだけで全頭指名してるな．．．うんうん。だから他にも「健康」っぽいか？とか陣営や師が特徴的に「変なこと」言ってるか？とか、俺の指名ファクターは他にもあることはあるのだが．．．。
え？なに一つとっても勝てそうにないって？．．．いやぁ？(ﾃﾚｯ！←褒められてないわっ)まあそうですよね。毎年、こんなんで選び続けてボロボロに負け続け、大体仕舞いにゃ、クラシックどころか、もっぱらの我が指名馬は勝ち上がれるかどうかに手に汗握る３歳春．．．のちっちゃい世界にいるもの。でもねぇ．．．こんな俺が言うのもなんですが、継続は力なり．．．水滴岩をも穿つってのもあると思うんですわ。

去年、その「気合」ファクターで選んだアドマイヤマーズは、まあ今さら言うこともないくらいの活躍をしてくれ、クラシックに縁が全くないながら、ほぼこの１頭だけで自分を参加POGの過去最高位(２位)まで持ってってくれました。大事なのは、この気持ちの塊ホースをどう見つけ、それを他のPOオーナーよりも勇気を持って、かなりの上位指名へ持ってくること(うちのPOGはウィーバー方式)。俺はこのやり方を信じてるし、信じるしかできないし、もはや信じた結果も出たならやり続ければいいだけ．．．っつうことです。
はい、ご清聴ありがとうございました。．．．あれ？なんか違う？ちがうわっ！！去年のマーズ自慢は散々しただろうがぁ！今年の話をしろよ！！

といらんボケをかましたところで、今年のポスト・マーズ、俺の「気合」枠筆頭の今は亡きなんとこの父タートルボウル産駒タイセイビジョン。わかる人にはわかってもらえると思います。去年、マーズを選べ、今年この子を獲れたなら、俺はこの道をこれからも突き進むしかないでしょ？そうでしょ？

この子1頭で、2020年4月いっぱいまで去年と同様うちのPOGの2位をキープし続けた俺は、この子を信じ初めてのG1奪取を見守ります。今年も獲りたい5/10東京・芝1600ＮＨＫマイル。鞍上はこれで3戦目のヤネ石橋脩。メンツは骨っぽ過ぎる18頭ながら2番人気、1枠2番のこの番組においては不遇の内枠もこりゃ一興。さあ行こう。

悔しくて悔しくて悔しくて．．．いつも超腰抜けの俺は、大事なレースはリアルタイムどころか録画でも見られず、その日の夜中にビクビクしながら結果だけの情報をチラ見したりよくするんですが．．．今回もそのクチで結果だけ見て呆然。実は今日、4，5日経つまでレースを見てませんでした。タイセイビジョン4着。
石橋Ｊ談「前が止まらない今の馬場を考えポジションを取りに行った。後ろから来られてひるむところもあったが我慢できた。直線はいいタイミングで追い出せたが、前も止まらなかった」

ようやく観られました。ああ、いいレースだったね。勝ちに行った鞍上。いつも通り行きたくて仕方ないけどムゥッと我慢してたタイセイビジョン。次をまた楽しみにしています。Ｇ１獲れると信じてます。

そして、俺のやり方は間違えてないです。当然、来年はポスト・タイセイビジョンを探します。