楚々とする女子の競演に男は駆ける(9/14Aﾌﾛｰﾗ他２頭)

これまた何の因果か運命のイタズラか．．．とか何とか、ためて語るようなお話でもございませんな。どちらも6月にサッと仕上がって各々デビューしたスピードタイプの指名牝馬2頭。勝ち切れませんでしたがいずれも掲示板には納まり、成長を待って臨む秋の未勝利戦。同じレースに鉢合わせてしまうのもそりゃよくあること。初戦を岩田パパに導かれ3着となって以来のダメジャー子女ラヴォアドゥースと6月に福永Jを背に2戦4着2着と、肩上りで惜しいところまで行ったカナロア産駒のエアリーフローラ。「心地良い声」と言う意と素軽い走りに鈴を転がしたような清楚な美声を想像させるラヴォアドゥースと、400Kgに満たない小さな肢体を思いっきり伸ばして頑張る健気な印象そのままのフワッとした(エアリーな)フローラ。今回のPOGの指名はたまたま牝馬が多く、何だか女子らしいと言うか可憐な名前の子が多いのもはて偶然か。あんまりこの話を煮詰めていくと、自らの変態性をただただ暴露して闇の深さをさらすだけのいい事なしだと、なんかハッと気がつきましたんで前口上はこの辺で．．鞍上はそれぞれ継続、さあどちらが勝っても恨みっこなしよ．．と言うわけで。
ん？あ、忘れてました。その牝馬2頭に加え、もう1頭別の未勝利戦に出走はこちらも6月デビューで4着と健闘はしたヘニーヒューズ産駒のサトノアレックス。女子たちに比べて、こちらはいかにもサトノのナンバリング的な、どっかの外国人の名前みたいなのをペロッと付けられてて、適正もダートで何となく扱いがぞんざいなので、今回はそのノリでオマケ的な感じにしますが．．ほんとは君もそうとう期待してんだぜ？さあガンバレ。

まずは我が女子たちの競演9/14阪神3R芝マイル戦。ラヴォアドゥースは経験済みの距離だが、エアリーフローラは初戦の1200から2戦目1400のさらに距離を伸ばすチャレンジ。9頭立ての少頭数となったがそれぞれ2枠2番フローラ2番人気、8枠8番ラヴ4番人気とそこそこどちらも期待もされている。さてどうなるか。ゲートが開いて．．。

この子だけゲートが先開いたんじゃない？と思うくらい1頭だけトーンと先に飛びだしたエアリーフローラは勢いもつき内枠も味方に一気にハナの単騎逃げへ。ラヴォアドゥースはジワリの五分で出て馬群の後方、差し競馬の位置取から運ぶ形へ。．．．グングン気持ちよくかっ飛ばすフローラが作ったレースはかなりハイペースに．．こりゃあ．．うーん．．と上りの競馬になる様相にフローラは潰れそう．．ラヴは狙えそうと、道中だけで悲喜こもごもに。そのまま直線を向いたが．．岩田Jがインを最終角で突いたラヴはなんと逃げ粘るフローラに蓋をされて出てこれずにマゴマゴ．．フローラはムチが入って残り200まで踏ん張りに踏ん張ったが、最後は力尽きて外から差されての3着．．ラヴは4着。いや、ラヴも惜しかった．．前さえかわせれば．．と思ったらその前も我が指名娘と何とも複雑ウぐぐぐぐ．．。
目標にされてのあの負けはどうにも仕方なしも、スタート上手、スピード丈夫、最後までへたらず気持ち強しの小さなフローラは次も楽しみ十分。ラヴの方はお稽古も含めてまだ半分眠り姫かしら？それでも掲示板にいるのだから1段階目の覚醒をこちらも期待してます。

と言う未勝利戦ながら個人的には華やかな一時の微妙な顛末に無駄に興奮して顔を火照らせてる気持ち悪いおっさんがここに一匹。どこからか聞こえてきた「ボクもぉ、イるよぉ」の声(なんでカタコト？)にふと関東の方角を見れば同日中山2Rﾀﾞｰﾄ1800に出走のサトノアレックス。こちらも乗り替わりなしの戸崎Jの継続で文句なし。13頭立てでなんとオッズは微妙ながら1番人気、5枠7番。はい、行ってこい！

出遅れたぁ！新馬でも出はスカったけど今日はもっとガツッと出遅れたぁ！(泣)ペースもコントロールされたダートらしい番組になって、こりゃ逆に行かなかったらヤネを疑うところ．．ただでさえ出て行かないのを追っ付け追っ付け、道中も押し上げ押し上げ、外々を回しながら何とか用意ドンのスタート地点に立つまでで限界。直線は前にピューッと行かれて、はいそりゃそーだの差がある４着。むーん．．．。

デビュー３着、今回４着。いずれも砂で出遅れての掲示板。力はあるんだろうけど、何しろダートを主戦場でのひどい出遅れ癖はさすがに困るわねぇ。ちょっとましに出た時のタイミングで勝ち上がっちゃうか、徹底的にお稽古か．．さてはて。

さあ、この「まあこのぐらいだったらマシ」想定の1つずつ足りないパターンにここんとこ陥ってる感が．．。でもグッとこらえて応援し続けるしかないわな。さてこちらの気持ちが試される秋に突入ですわね。