本能

サラブレッド(競走馬)は人間の手によって交配が繰り返され、走ることに特化した種につくりあげられた。農耕馬などと違って走ることが大好きで走らないとストレスがたまってしまうほどである。それはもう本能といってもよく、レース中に骨折してもなお、走ろうとする光景は何度も目にしたかたも多いはずだ。
ある馬が、新馬戦で負けたが敗因が走ろうとしないことだという。聞けば兄姉も同様だったという。
これは、サラブレッドの走る本能が遺伝子的に伝えられていないか、個体の問題だとすれば賢くなさすぎるかのどちらかである。どちらであっても改善するのは容易ではなく、個人的には悲観せざるをえない。
診たわけではないからあくまで推測だが今後の動向に注目したいと思う。