あと1頂！

びっくりギータ弾で王手！　延長１０回に柳田悠岐外野手（３０）がバットを折りながらも右翼テラス席にサヨナラ本塁打をぶち込み、３勝１敗１分けで２年連続日本一に王手をかけた。工藤監督も７回に明石のアーチで同点に追い付いた後の８回２死から守護神・森を投入する執念采配。４回には内川がホークス加入後初の犠打を記録するなど一丸でシリーズ本拠地１２連勝を勝ち取った。下克上での頂点まで、あと１勝だ。

　やっぱり主役は格が違う。今シリーズ２度目の延長戦にもつれ込んだ１０回だ。先頭の柳田が広島の守護神中崎が１ボールから投じた２球目。内角低めへのスライダーを思い切りすくい上げた。打球は右方向に一直線に伸び、ヤフオクドームは沸き返った。右翼フェンスに直撃してテラス席に飛び込むと、今度は歓喜に包まれた。「歓声がボールを運んでくれた」と柳田はファンの声援に感謝した。

　自身、日本シリーズでは２１試合９６打席目で初めてとなる待望のアーチがサヨナラ本塁打だ。史上１６人目で１７度目となる、この記念すべき一発は、驚がくの一打でもあった。「バットが折れていたので。うわ、折れたと思ったけど、テラスに入ってびっくり。（バットが折れての本塁打は）初めての経験。（バットは）新しいものを補充します」と、お立ち台で球場を驚きと笑いにも包んだ。

　今回のシリーズで苦しめられた内角攻めを、見事にはね返した。第１戦から広島投手陣に徹底的に攻められて、地元広島での２試合はわずか１安打に終わっていた。それでも「ミスがあれば打てる」と宣言していた通り、本塁打は甘めのコースを完璧に捉えた。有言実行の値千金の一打。満面の笑顔で、チームメートの手荒い祝福を満喫した。

　極めて緊張する場面でも４番は冷静だった。「リラックスして、フルスイングしようと思った」。今季は自己最多の３６本塁打、１０２打点をマーク。打率も３割５分２厘で首位打者に輝いた。レギュラーシーズンを終えて、ふとつぶやいた。「球の見え方が変わってきた。今は全ての球を狙いにいっている。経験値が増えたこともあると思う」。多くの修羅場をくぐり抜けて蓄積された経験は、大舞台の重要な局面でも打席の中で心に落ち着きをもたらし、劇弾につながった。

　クライマックスシリーズ（ＣＳ）ファーストステージ（Ｓ）から始まったポストシーズンは、３週間近くになる。激戦続きで、チームには大きな疲労が蓄積している。加えてこの試合は延長戦にもつれた。「みんなも疲れてたでしょ。頼むって感じでしょ」と鮮やかにチームメートを救った一打でもあった。工藤監督も「さすが４番。大きな試合で大きな仕事をしてくれた」と手放しでたたえた。

　日本一まであと１勝。再び故郷の広島に凱旋（がいせん）する。柳田は「マツダスタジアムに行きますが、みなさんも新幹線、車でも、ヒッチハイクでも、手段は何でもあるんで、また広島で会いましょう」。歓喜の“ギータ節”で締めて２年連続の日本一を見据えた。


記事は西日本スポーツ様より・・・。


千両役者(^▽^)/。これ以上ない劇的弾。

地元での３連勝で一気に王手をかけた。

ギータだけがクローズアップされるが、アキラ、明石の

Lefty　Sniperにも最大級の賛辞を。

あと、１頂！！。