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2018/04/22 09:15

追撃への口火

 ギータに「奇跡」!! 柳田悠岐外野手(29)がプロ野球史上65人目、通算70度目のサイクル安打を達成した。初回に有原から先制4号ソロを放つと、次々と快音を奏でて記録へ近づき、8回に5安打目となる三塁打。球団ではダイエー時代の2003年村松有人以来、15年ぶりの快挙を成し遂げた。柳田が勢いづけた打線は日本ハムから10点を奪い、投手陣も零封リレーで快勝。連敗を「2」で止めた。

 迷うことなく、全速力で二塁を蹴った。8回。柳田の鋭い打球が、右中間を割った。一、二塁間で加速した大きなストライドが三塁へ伸びる。ミスのない中継プレーからの送球との競争。球場全体が息をのんだ瞬間、送球は猛然と滑り込んだ柳田の体に当たった。三塁打。球団15年ぶり、史上65人目のサイクル安打だ。

 「マジで奇跡だなと思う。バッティングがあまり調子よくなかったけど、こういうこともあるんだな、と。(5打席目は)全く考えず、自分のスイングをすることだけ。抜けたときに『おっ』と思ったけど。本当に運がよかった。一生懸命走りました」

 初回に有原から豪快な先制4号ソロをぶっ放し、4回に中前打、5回に中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、早々と偉業にリーチをかけた。6回には自身3年ぶりの1試合4安打となる中前適時打。8回はベンチから「三塁打、三塁打! サイクルいけ」と期待の声を受けて打席に向かった。

 15、16年シーズンにも「三塁打残し」でサイクル安打にリーチをかけたが、いずれも最終打席で快挙を逃した。今季は最初に訪れたチャンスで、15年に打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成した球界トップクラスの脚力を見せつけた。

■4年ぶり5安打

 原風景は広島商高に入学したばかりの今の季節にある。河川敷でのダッシュ100本。1年生の日課だった。距離は長短あれど「平均して80メートルぐらい。とりあえず本数は100。死にますよ。ようやったわ、あんなん。『はよ2年生にならんかな』と思っとったら、甲子園行って(笑)。夏終わるまでずっと。地獄でした」と苦笑いする。

 河川敷では「1時間行進」もあった。「その間『イチ、ニー!』って声も出す。バチ(とても)きつい。脚も腕もくそ上げな、いけん」。わずかな息抜きは学食にあった。「100円のポテトとか唐揚げとか。バチうまいんすよ、揚げたてで。でも1年は学食で食べちゃいけん」

 だから野球部ではない生徒に頼み、買ってきてもらった。「でも俺、バレるんすよ。要領悪いから」。その時の“逃げ足”も脚力につながったかは定かではないが、当時は丸刈り頭だった球児が、またプロ野球の歴史に名前を刻んだ。

 4年ぶりの1試合5安打に、4打点1盗塁の3番打者が勢いをつけた打線は、今季2度目の先発全員安打で連敗をストップ。「今日は今日。明日は明日なんで。明日また頑張ります」。まだまだ暴れ足りないとばかりに、帰りのバスへ乗り込んだ。


記事は西日本スポーツ様より・・・。


サファテも翔も千賀も晃も戦線離脱の満身創痍の鷹にとって

打ち勝っていくにはこの背番号9の存在が不可欠。

この明るさがライオンズ追撃の口火となれ!。

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