392件のひとこと日記があります。
2017/05/24 01:42
名門を築き上げたカリスマ性
藤沢和師はいつものように柔和な表情で人馬を迎え入れた。「土曜に府中へ入って、昨日今日と暑かったけど、阪神競馬場へ輸送するより馬も楽だった。スタートも普通に出て、好位にいけた。向正面でいい感じだったので大丈夫だと思いました」。
04年桜花賞(ダンスインザムード)以来の牝馬クラシック制覇がメモリアル勝利となった。「長い間やらせてもらったおかげで到達した数字。足踏みして申し訳ない」と淡々と振り返り、「桜花賞はショックだった。この1カ月はちょっと長かったね」とも続けた。
その相馬眼と、カリスマ性は人知を超える。「湘南の海で魚を狙っている鳥にはかなわない」。野生動物に対抗心を持つほどの視力を持つ。数字より感覚を大事にし、双眼鏡もストップウオッチも使わない。調教前後の馬の目つき、息遣いを間近で観察し、スタッフに声を掛ける。35年以上前に、単身英国で修業し、学び、「藤沢和流」を身につけた。
調教助手時代に3冠馬シンボリルドルフに携わるなど、多くの名馬を育てた。昨年6月、英国で14戦14勝(G1・10勝)の怪物フランケルを父に持つソウルスターリングが入厩。「これだけの馬を任されたのが若いときじゃなくて良かった。こんな馬と若いときに出会っていたら、俺はおかしくなっていたよ」と言うほどの衝撃を受けたという。
リーディング12回。ここ数年は存在感が薄れたが、若いスタッフが増え、2人の所属騎手(杉原、木幡育)が在籍。桜花賞敗戦で海外遠征プランはトーンダウンしたが、秋は秋華賞だけでなく、天皇賞・秋参戦の可能性もある。「左回りはいいね。2400メートルをうまく走ったけど、速いペースの2000メートルも良さそう」とつぶやいた。
今週はレイデオロで挑むダービー。「私が力を入れるとろくなことがないので」とジョークを飛ばすが、初のダービー制覇への1週間がもう始まった。
記事は日刊スポーツ様より・・・。
競馬始めたころはまさに「名門・藤沢和雄厩舎」という強さでした。
師のジョーク交じりの「馬に頑張るように言っておきます・・・」という
言葉が今でも心に残ります・・・。
重賞100勝はまさに金字塔!!。おめでとうございます。