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2016/09/15 23:55

直球勝負!!(下)

続き・・・

正直、いつかはユニホームを着た指導者の彼と、グラウンドで会えると思っていた。ふと、昨年9月の、あのときのことを思い出した。左膝のケガがあった馬原に対し球団は年俸1億3500万円(推定)からの1億円以上のダウン提示。戦力外通告と受け取った馬原は退団を決意した。神戸を去る直前、無理だと分かっていたが、「辞めないでほしい」とストレートに思いをぶつけたことがあった。それでも、彼は静かに思いを語った。

 「別にオリックスに恨みなんてないんです。仕方のない事情があるんでしょう。ソフトバンクでクローザーになって、結果が出なくなったときは、辞めるときと決めていたので」

 バカなやつだ。あれだけ頑張った14年オフに、複数年契約を結んでおけば、こんな事にはならなかったのに。ソフトバンク時代のインセンティブ(出来高)契約も自ら放棄し、1年勝負という信条を曲げなかった。もっとバカなのは、オリックスだ。こんな人材、望んでも2度と手に入らない。FAの人的補償で獲ったとはいえ、これも縁。特に、若くてケガに悩む選手には、いいアドバイスを送れただろうに。どんな形でも、チームに残す形はなかったのか。あの時、神戸を去っていく馬原の後ろ姿を見て、無性に寂しくなった…。

 話に引き込まれて、ついつい長話をした。気がつけば、隣で女子会していたグループもいなくなり、入店したときの喫茶店の客は大半が入れ替わっていた。しかし、あれから1年近く経ったが、直球勝負な生き方は変わっていない。

 「野球界に残ろうという選択肢はなかったですね。とにかく、自分に時間を使いたかった。でも、資格を取ったからといって、ビジネスとか儲けたいとは思わないんです」

 話を聞けば聞くほど、将来像が見えなくなった。じゃあ、何を目指しているの?

 「今は考えるべきではないと思っています。これから2、3年で自分がどう思うか。この思いを、将来どう解き放つか。良い話も悪い話もあると思いますが、自分が未熟では一番良くないのかなって。でも正直、今は考える余裕もないんですよ。勉強が本当に忙しくて」。

 ゴメンね。勉強の時間を割いてもらって。そう謝り、握手をして別れた。

 野球選手には時々、年下だけど素直に尊敬できる男がいる。馬原孝浩が、そうだ。5年後、10年後、いやもっと先、どうなっているのか。私も彼の夢を追い続けたいと思っている。


記事はスポニチ様より・・・。


この記事を読んで胸が熱くなった・・・。

個人的にはホークス史上最高のクローザーと思っています。

馬原孝浩の第2の人生に幸あれ!!

長々と読んでくれた方々へ。ありがとうございます。

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