かつてはBOOWYに憧れて、今はボートにON　MY　BEAT。〜真夏の悪夢よ〜４

魚ちゃんショックを引きずったまま迎えた準優勝戦３つ目、１１レース。

予選得点率上位から好枠が与えられる準優。予選トップ通過、去年の
このレースの覇者・ＭＢ記念連覇に挑む毒島誠や、ＳＧ８冠の池田、王者松井に
新女王の平山智加。メンバーは揃ったが、自分の中でここは３号艇の白井英治の
アタマで固い・鉄板やという妙な自信だけはあった。出走表見た時点で・・・。

無冠の帝王とありがたくない呼ばれ方をずっとされ続けてきたエイジ。
ＳＧ獲るチャンスは何度もあった。予選トップ通過を果たしながら、準優１号艇で
勝ちきれなかったりと、エイジが苦杯をなめるところをずっと見てきた。

今節もそう。初日魚ちゃんと並んで、ものすごく出てるなと思ってたエンジン。
スリット（スタートライン）過ぎてからの一気に伸びていくパワーはケタ違い。
他の選手に「エイジのはオバケ」といわしめたモーター。しかし３日目。足を過信し
攻めすぎて転覆失格・・・減点マイナス５。普通の選手ならここで今節は終わる。
しかし今節のエイジは違った。

４日目。２走を１着・２着でポイント挽回！！予選７位で通過。（この時点で
転覆なければエイジが得点トップでここ１号艇やったやろうなと思っていた・・・。）


迷わずエイジのアタマ１着を購入。マークシートに塗りたくる。相手は
３コースからエイジが一気に内の２艇を叩き切ってくれるものと決めつければ
相手はエイジの外で展開をつける外枠３人。松井・篠崎・そして平山智加。
３⇒４・５・６⇒流しをしこたま購入。念の為エイジが差された場合の
４・５・６⇒３⇒流しを抑えに。５篠崎もしくは６智加とのワンツーなら
一気にプラスへ大逆転！！。真夏の世の夢の最後に大勝負！！。


助走の段階から３コース、赤いボート。エイジのモーターがうなりをあげる！！
スタート！！。すでに半艇身近く出ている。絶対にこのモーターなら一気に
まくりきれる。経験上の直感。一気に内の２艇を絞りにかかる。テンション最高潮！

「エイジ！！一気にまくれやゴルあああ。外４・５・６。エイジのまくりに乗って
突き抜けんかいオラああああ・・・。」

エイジは一気にまくりきって独走状態・・・２着争い。５・２・１の３人が
バック並走状態・・・？。４松井・６智加はどこだ。２着に１と２は持っていない。
なんで？エイジまくったはずなのに。「篠崎頼む！！お前しか持っていない」
２マーク最初に先取りするも池田に交わされ・・・３⇒２隊形が完全に固まる。

この勝利で、明日の優勝戦２号艇が決まったエイジ。けど真っ先にこう思った。

「流れは完全にエイジに向いたな。明日勝って、やっとＳＧ覇者の仲間入りやな・・」と。


帰り・・・２時間で佐世保までかっ飛ばして帰りました。車の中では
ヒムロックの歌声に癒されながら、無念の帰宅となったことは言うまでもありません。

勝負事の流れの大事さ・・・今更ながら痛感。真夏の世の夢は高くつきました（涙）。