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2017/12/25 09:51

花道

最後の最後までスターホースで在り続けた。約10万人の大観衆が息をのむ中、武豊を背にキタサンブラックが進む1メートル、1メートルが、史上最高の花道を飾るための足跡となっていく。百戦錬磨の名馬と騎手がつくる絶妙なペース。4コーナーを回ったところで、「去年より馬が強くなっているので、後ろを待つことなくいった」とラストスパート。一昨年のゴールドアクター、昨年のサトノダイヤモンドのように差し馬の強襲を許すことなく、1馬身半差の完勝を収めた。

 「最高にうれしい。ファンの期待にも応えたかったので、どうしても勝ちたかった。何とか最後をいい形で飾ることができた」

 武豊のこの日の騎乗馬はキタサンブラックだけ。まさに“一鞍入魂”だった。単勝1・9倍。断然人気に応えてのラストランを勝利で飾り、大きく安堵(あんど)の息を吐いた。

 2走前の天皇賞・秋。ゲートが開く前に扉に突進し、出遅れの理由となった。それだけに「ゲートが一番緊張した」と、スタート時の計り知れないプレッシャーを振り返った。

 競走馬にとって最高の宝というべき強じんな肉体。今年6走は全てG1、タフな舞台で輝き続けた。天皇賞・春ディープインパクトの記録を0秒9も更新する驚異的なレコードで駆け抜けた。天皇賞・秋は極悪馬場での出遅れをはねのけてのV。中央競馬史上最多タイとなるG1レース7勝目。総獲得賞金も史上最多の18億7684万3000円として記録にも記憶にも残る国民的名馬に昇華した。

 来年1月7日には、京都競馬場で引退式が行われる。キタサンブラックとともに歩んできた清水久調教師は「これで(北島オーナーにも)恩返しができたと思う。勝ったレースも負けたレースも全てが良い思い出。ブラックとの3年間は僕にとっての財産。寂しさは大いにあるけど、早く子供を手掛けたいですね」と未来に思いをはせた。

 そして最後に、武豊はこう言った。

 「彼(キタサンブラック)には“ありがとう”と“ご苦労さま”と声を掛けた。このような名馬に巡り合えて、騎手として凄く充実した時間を過ごさせてもらった」

 すっかり日も暮れた中山競馬場。キタサンブラック、北島三郎オーナー、武豊と役者のそろった「お別れセレモニー」には約5万人のファンが残り、惜別の声援と感謝の拍手はいつまでも鳴りやむことがなかった。


記事はスポニチ様から・・・。


無事是名馬をまさに地でいく記憶と記録に残るスターホースになりましたね。


本当にお疲れ様でした。

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    2017/12/25 11:39 ブロック

  • Tinkerさん

    有馬記念は獲ったんか!?
    キタサンブラック頭や言うてたから・・・・・

    初めは勝っても勝っても人気にならない馬だったけど、
    これほどの勝ち鞍あげるとはね!?

    最後の秋3走は、天皇賞で仕上げ、昨年獲得済のJCで
    一旦緩め、そして最大目標の有馬で最高の状態できた!

    陣営の素晴らしいプロフェッショナルな技術、
    期待に応えたキタサンブラックもえらい!

    2017/12/25 10:02 ブロック

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