本当は 何も知らない 朝 目覚めて

本当は 何も知らない

朝 目覚めて
カーテンを開けた時に どんな景色が見えるのか

早朝のコンビニの駐車場の脇の策に腰掛けて
珈琲を飲みながら 見上げる空が
どんな色を してるのか

毎日 歩いて履き潰した革靴が
どんなふうに くたびれてるのか

仕事の帰りに
ネクタイを緩める瞬間に どんな顔をしてるのか

何も 知らない
何も 見えない

全ては 空想の世界

まるで テレビの中の画像のようだから
触れようとしても 触れられないんだよ

だから

今の現実より 余計な不安
増やさないで欲しい

ただ それだけなのに

なのに 忘れた頃に また
同じ事が 繰り返されて

たまらなく なる