浅田次郎『サイマー！』

広東語で競馬！を意味するタイトル。



内容は香港のみならず、イギリスフランスアメリカドバイ、もちろん国内も。
(でもなぜか小倉が抜けてるのよね)
浅田氏独特の自虐ユーモアたっぷりの文章と、素敵な写真に彩られた本です。

「これから競馬をしてみようかな」という方向けで、馬券だけでなく多角的に楽しめるんだよと、教えてくれる。
無論、怖さもしっかり記してあります。
ちなみに氏の競馬デビューは、日本ダービーでの軸馬スタート直後落馬だったそうです。
持ってますね(笑)



競馬にロマンを持ち込まない浅田氏ですが、巻末のサイレンススズカに向けた文章は素晴らしいです。
口絵にある写真も胸を衝かれます。

この本ではありませんが、ホクトベガへの追悼の文章も書かれてます。
まるでラブレターのような熱い語りで、図書館でたまに開いては涙ぐんでしまう。
たしか『勇気凛々ルリの色』の中に掲載だったかな？

こちらもいずれ、日記に上げたいと思います。