NHK杯、18頭決まりましたね。ワードイズボンド除外です。考察してみます。

過去12年をみてみます。
13年、良、マイネルホウオウ、1分32.7、34.4~34.9、
12年、良、カレンブラックヒル、1分34.6、35.1~34.6、(逃げ切り)
11年、良、グランプリボス、1分32.2、33.9~34.6、
10年、良、ダノンシャンティー、1分31.4、33.4~35.1、(レコード)
09年、良、ジョーカプチーノ、1分32.4、34.3~35.2、(レコード)
08年、稍、ディープスカイ、1分34.2、34.6~35.0、(ダービー馬)
07年、稍、ピンクカメオ、1分34.3、34.2~35.8、
06年、良、ロジック、1分33.2、34.2~35.7、
05年、良、ラインクラフト、1分33.6、35.5~34.2、
04年、良、キングカメハメハ、1分32.5、33.9~34.7、(レコード)(ダービー馬)
03年、良、ウインクリューガー、1分34.2、34.1~35.4、
02年、良、テレグノシス、1分33.1、34.0~35.8。
以上が12年間のデーターです。ここから言える事は、12年と05年以外は全て前傾のラップです。
12年はカレンが逃げ切っていますが、05年は牝馬のラインが先行から押し切っています。
05年は武豊騎乗のペールギュントが1番人気でした。この馬、デイリー杯2歳S、シンザン記念と重賞2勝馬で、当然クラシックロードを突き進みましたが、スプリングS、皐月と惨敗し、鉾先をマイルに向けてきました。
この世代はディープ世代です。
ディープが負かした同世代の馬達は、新馬戦でコンゴウリキシオー、皐月でシックスセンス、ダービーでインティライミ、菊でアドマイヤジャパン、と云った馬達で、ペールギュントとは能力のレベルが一枚上の連中でしたね。
ペールは担ぎ出された1番人気馬だったんです。

逃げたのは好枠1番ゲートを引いた16番人気の幸四郎騎乗のエイシンヴァイデンでした。
前半35.5~47.4~59.4のスローで、3歳Glにしても流石にスローで、上がりの競馬になってしまいました。
好位を進んだ牝馬の2騎が33秒台の脚で抜け出してきましたね。ディープクラスの馬でないと後ろから届きません。

もう一つの後傾、カレンの場合は、35.1~47.3~59.9の流れを自身で作りました。3枠5番の好位置から秋山がスタートを決め、誰も鈴を付けにいきませんでしたね。上がり11.6~11.3~11.7、逃げ馬の独壇場でした。2着アルフレードに3馬身半を付けての楽勝でした。

今年のNHK杯、100%逃げると思われているディープ産駒のミッキーアイル、4連勝中の馬です。
新馬戦はアトムに敗れましたが、未勝利戦から逃げに徹して、4戦全てが逃げ切り勝ちです。
11月の京都未勝利戦は内回りでしたが、何と1分32.3の驚異的なレコードで勝ってしまいました。
コーナーリングが上手い馬でスピードが緩みませんね。ラップは34.5~57.7~34.6と殆ど緩まず、圧勝でした。
私見ですが、馬もきつかったんではないでしょうかね。

ひいらぎ賞(中山500万下外回り)、シンザン記念(京都外回り)、アーリントン(阪神外回り)の3戦を分析してみたいと思います。

12月、中山ひいらぎ、1分34.2、35.3~59.5~34.7、
1月、京都外シンザン、1分33.8、35.5~59.7~34.1、
3月、阪神アーリントン、1分34.0、35.2~58.8~35.2、
阪神はイーブンですが、中山京都は後傾ですね。

この馬はカレンブラックヒルタイプの逃げ馬かも？しれませんね。

誰も鈴を付けに行かなければ、12年のレースとほぼ同じ結果になる事は十分予測出来ますね。


一頭気になる馬がいます。阪神の1400を500万下で逃げて2着の馬が、同じコースのオープン特別を逃げ切って駒を進めてきました。ダンツキャンサーという馬です。
3月2日の500万では、33.7~45.2~56.7のラップで逃げましたが、4月6日のマーガレットでは、34.4~45.9~57.3と0.7ほどペースを落として、走破タイムも0.5ほど詰めて見事逃げ切り出走してきました。

こういう様なタイプの馬が出てくると、後傾ラップのレースにはなりにくいものです。

圧倒的な1番人気になりそうな野田さんちのミッキー、もしかして危険な1番人気？

NZTで3着したベル、朝日杯で1番人気に支持されたディープ産駒のアトム、この2騎に関して次は書いてみます。

それでは、字数の関係で、今日はこれで失礼します。さようなら。