エピネの相手に現時点で5頭を。

インパラトール、テイエムイナズマ、バンデ、フルーキー、ラストインパクト以上の5頭です。
インパラに関しては以前書きましたので今日は割愛します。バンデについてもう少し血統面を。
父Authorized、Montjeu産駒です。母父はRainbow Quest産駒のSaumarez、祖母父はLyphadです。
この3本の偉大な血が同馬を英ダービー馬にしたんでしょう。
母Logicaについて少しだけ。
父はノーザンダンサー系Prioloです。日本では余り知られていませんが、マイルを中心に仏でGlを3勝していますね。パリ大賞、イスパーン賞では2着しています。通算15戦6勝(6-3-4-2)です。
Prioloの父Soverign Dancerは、自身大した活躍はしていませんが偉大なる父の血をキッチリ産駒に伝えています。
Soverign Dancerの母PrimevereとPrioloの母母母は全姉妹という近親配合馬です。
Prioloは種牡馬入りしてからは、仏2000ギニー馬センダーワールを出しています。また、日本のエリザベス女王杯で3着だったタイガーテールも産駒の1頭です。
バンデの血統背景は以上ですが、この馬韋駄天の駆けやなんかではなく、騎手の指示通りのペースで走れる馬です。
アドマイヤメイン、リーチザクラウンなどとは違うタイプの逃げ馬だと思います。
父系が筋金入りの底力を有する血統、同級生だけの3000、下りを上手く駆け下りれれば800m以上のロングスパートが嵌まる可能性は高そうです。

フルーキーについて。
野分から菊を制したスリーロールスと被りますね。
スリーは野分まで2000を2回走っていましたが、2戦とも5着と人気を裏切っていました。
ダンスの仔なんですが人気は8番と低い扱いでした。
フルーキーの父はリダウスチョィス、豪州からの輸入種牡馬のせいか余り馴染みがありませんね。
豪Glコーフィールズギニー(芝1600m)を含むGl4勝した馬ですが、所謂ステイヤーではありませんね。
スリー以上に人気が走る様でしたら馬券的に妙味がありませんね。
父デインヒルに関しては皆さんご存知の通りです。
自身はGlスプリントCの覇者ですが、種牡馬として大成功し、Sウェルズの牙城を崩した種牡馬です。シャトル先の豪でも成功を収めました。日本では外国産馬ですがファインモーション(エリザベス女王杯)、フサイチソニック(神戸新聞杯)などを出しています。
この馬(リダウス)の魅力は母系にありますね。Shantha's Choiseです。
父はCanny Ladですね。Bletchingly~Biscay~Star Kingdom~Stardust~Hyperionと続くゲインズボロー系です。
母Dancing Showの父はニジンスキーです。
3代母父Trafic JudgeはAlibhai~Hyperionと続くこれまたゲインズボロー系です。
リダウスチョィス自身はマイルで実績を残しましたが、ノーザンダンサー、ハイペリオン、ターントゥが配合されてますから、選手権距離以上を克服しても不思議ではありませんね。
母サンデースマイルllは英名Sunday Smileの輸入繁殖牝馬です。
フルーキーは豪英の合作ですね。
この馬についてはもう少し考えてみます。

テイエムイナズマについてです。
エピネ同様クラシックの王道路線を走ってきた馬です。
皐月は大外18番からの競馬でしたね。騎乗した武豊は、「大外枠で出して行くか控えるかどっちしかない中、後ろで我慢して、直線だけであそこまで来たし、能力あるよ」と言ってました。
ダービーでは4角キズナの2頭分外を回ってきましたが前が開かず、さらに外目から追い出しましたね。
キズナは上手く前があきロス無く突き抜けていきました。運もないとダービーは勝てないということですね。
ついでに言うと、エピネはバック中央付近であわや落馬しそうになりましたね。あれがなければ……、と思いますが。
厩舎関係者の話では、この馬ちょっと難しいところがあるみたいですね。
ダービー後放牧に出されましたが、馬体を減らして戻ってきたみたいで、馬体を戻しつつの調整になりキッチリ仕上げきれなかったみたいです。
何よりの誤算は直前での乗り替わりだったみたいです。
菊での巻き返しに期待出来そうな1頭ですね。

菊の甥っ子、ラストインパクトも魅力十分の1頭ですね。
中京の有松、1コーナーで頭を振った時にハミが全部抜けてずっとその状態で走ってきたそうです。それでいて勝ち馬から0.1差の4着、厩舎側は負けてむしろ高く評価していますね。
神戸は皆さんご存知の通り、パドックで落鉄し、馬場入りで最後まで出て来ませんでしたね。