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2013/08/13 07:33
クリチャンの続きです。
父スターリングローズはアフリート産駒の典型的なダート馬、母ローレルワルツの父ダイナレターもダート馬でした。1984年生まれで、'89年JRA最優秀ダート馬に選出され、札幌記念(Glll、1700mダート)を制しています。
この配合なら、素人目に見てもダート馬に出るだろうと思われます。ところが、当歳時、ダート馬の雰囲気はせず、セリ価格200万を少し超えた(ただ同然、栗山氏に怒られますが)金額で落札されました。典型的な馬主孝行の馬です。
私なりに血の妙合を推察してみました。
母系に入って、その血の優秀さを際立たせる根幹種牡馬にTom Fool('49年産、Menow×Gaga)がいますが、スターリングの父アフリートの母系、母コマーズの母系、ともにトムフールの系統です。
クリチャンの祖母父マルゼンスキーの母シルがトムフールの系統です。
これだけでは説明不足ですが、同馬にはなんとノーザンダンサーの血量が15.63%、4×4×5の配合です。
ミスプロ~アフリートと続くアメリカンダートホースとはタイプの違う馬が誕生したんですね。
人気は低いですが、狙ってみる価値はありそうです。
もう一頭はロゴと人気を分け合いそうなトウケイヘイローです。
父はSS産駒のゴールドヘイロー、公営南関の大井で8戦5勝した馬です。親の七光で種牡馬になれたんだろう、と陰口を叩かれそうですが、母系が素晴らしいのです。母のニアーザゴールドは未出走ですが、半兄のロードプラチナムは函館記念の優勝馬です。5代母のリーガルグリームの一族からは名種牡馬カーリアンが出ています。
産駒の大半は''モエレ''の名で走っていますが、芝の大きいとこを取った馬はまだ出ていません。
この馬に関しては、次回にまた書きます。