四国の日。

試合開始から圧倒的に試合を支配していたのは京都でした。
徳島もなんとか拾っては前線で待ち構えているFWへ素早く送り対抗してました。
それでも前半もそろそろ終わりかなという39分、コーナーキックから千代反田がヘッドで叩き込み、なんと徳島が先制!
予期せず流れが変わっていきました。
そして4分後の43分、長いクロスから高崎が頭で流し走り勝った津田のシュートが京都ゴールに突き刺さり追加点。
あれだけ優位に試合を進めていた京都が逆に2点を追う展開になってしまいました。

こうなれば前へ出なくてはいけない京都、必死で前へとつなぎますが流れを自分たちのモノにした徳島の網に引っかかり思うような展開にはなりません。
京都は徐々に自分たちのスタイルが崩れていき、サイドから前線へ放り込むプレーが多くなっていました。
決定的なシーンも数度ありましたが全員が引いて守る徳島、千代反田・橋内らDF陣の落ち着いた対応の前にゴールをこじ開けられず試合終了、J１への扉を開けたのは徳島でした。

村上伸次主審の笛が鳴り響いた瞬間、歓声の湧く徳島サポーター席、茫然自失といった感じに陥った京都サポーター席。前日に等々力で観たのと同じ雰囲気が国立競技場を包んだような気がしました。

昨年もそうでしたが、観てる側にとってはなんとも複雑な心境になりましたよ。
SS席から見て右側は歓喜に湧き左側は重たい沈黙。
でも私はこのなんともいえない空気を味わうために国立に来たんです。
徳島への祝福の拍手、京都への健闘の拍手、力一杯叩いてきました。
涙こそ流しませんでしたが両チームの選手やサポーターの気持ちを考えるとこみ上げてくるモノがありましたねえ...。

この試合で今季のJ2リーグは終了。来シーズンの編成も決まりましたね。
四国初のJ1チームとなった徳島、来季の健闘を期待しますよ。
このJ1プレーオフが始まる前に行われた最初で最後のJ2・JFLの入れ替え戦は讃岐が勝利してJ2昇格を決めてました。
まさにこの日は四国大勝利の日になりましたね。

昨年は大分が京都・千葉を下して昇格、今年は徳島が千葉・京都を下して昇格。
京都と千葉は来季、なにがなんでも自動昇格を狙わなければいけませんね。

おそらく私にとってはこの試合が国立での最後の観戦になります。
リーグ戦はもちろん、ナビスコカップ決勝や天皇杯観戦などで何度も訪れたこの聖地ともお別れです。
悔いが残るのはココで川崎のタイトル奪取が観られなかった事かなぁ〜...。
もっとも今年の天皇杯、川崎が次戦で敗れるような事になれば準決勝はふらりと国立に現れるかもしれませんが...。

私たちにサッカーでの喜怒哀楽を教えてくれた国立競技場に感謝します。
そして新スタジアムとなり、また私たちを楽しませてくれる日を待ってます。

来季へのいろんな思いが膨らみますが、まずは残された天皇杯を楽しみたいですね。
次は12月29日に日産スタジアムへ出没するつもりです。