競輪
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2014/09/18 22:07
惜敗の師(9/18日刊スポーツより)池江師編��
1年目は、‘‘守りすぎ’' だった。3冠馬オルフェーヴルが初めて世界一に挑んだ12年。池江師は「守りに入りすぎた」と振り返る。
計画の段階では、むしろ攻めの姿勢が目立っていた。実は調教拠点を英ニューマーケットに置くプランもあったという。フォア賞も含めて短期間に長距離輸送が重なることなどから断念したが「安全かつ効率の高い調教ができることを(スタウト厩舎での研修中に)1年乗って体験してたから」と明かす。鞍上はフランスNo.1で凱旋門賞2勝のスミヨン騎手に決定。あらゆる手を尽くした。
ただ、肝心なところで攻めきれなかった。現地の追い切りには芝直線コースを選択。ラチのない芝周回コースでは、同年の阪神大賞典のように逸走する危険性があると考えたからだ。思惑通り、調教では常にまっすぐ走った。だが、これが敗戦の誘因となった。
「スミヨンが(本番までに)1回でも、よれることを体感できていたら…。『コントロールはしやすい』と思わせてしまった」
凱旋門賞の直線、誰もが勝利を確信したところで悪癖が出た。大外から豪快に突き抜けたが、急に内へよれて失速。さすがの名手も制御できず、残り5メートルでソレミアに差し返された。
結果論だけで評価はできない。だが、池江師は「一生、悔いが残る」と責任を一身に背負い込んだ。世界中の誰が見ても、勝利に値する走りだった。そして翌13年、雪辱の機会を迎えた。(明日につづく)
- オルフェーヴル
- スタウト
- ソレミア
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