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2017/01/02 20:34
藤田菜七子 激動の16年から躍動の17年へ「19歳の真実」に迫る 其の2
その後も地方を含め多くの競馬場へ遠征。8月には英国、11月にはアブダビで招待を受け、遠征した。
――どちらも取材させていただきましたが、英国は悔しい結果
「騎乗予定馬が暴れて放馬してしまい乗ることができなくなってしまいました。“せっかくここまで来たのに…”と思うと残念でなりませんでした」
――馬は相当イレ込んでいました。大きなけががなくてよかった
「またがった途端にひっくり返ったのですが、体の痛みより乗り馬がなくなってしまったことのショックの方が大きかったですね」
――ただ、ニューマーケットも見学して実際に調教騎乗もできた
「はい。JRAの方や英国で開業されているロジャー・ヴェリアン調教師とその奥様の花子さんにお力添えいただき、貴重な経験をさせていただきました」
――そして11月には正真正銘の海外初騎乗をアブダビで果たした
「はい。結果は7着で勝てなかったのですが、これも多くの方に助けていただき、すごく良い経験をさせていただきました」
――クローン元騎手やペリエ騎手とも話をした
「クローンさんには実際木馬を使って指導していただきました。ペリエさんからは“できないことはない!!”という力強い言葉をもらいました」
大フィーバーであっという間に過ぎた16年。それでも“ホーム”JRAでの勝利数は6。決して優秀な数字とは言い難い。もちろん、そのことは本人も承知している。
――成績に関しては当然、満足はしていないと思うが
「全く満足はしていません。満足できることはないんでしょうけど、とにかくまだまだ足りないことだらけ。反省すべきことばかりです」
――具体的には何が足りないのか
「全部です。特に筋力が足りないし、追い方もまだまだ。経験ももっともっと積んでいかないとダメだと思っています」
――それらを補うために何をしている
「筋トレは欠かさず。レースのVTRを見直すことも必ずしています。でも、これは先輩方も皆さんやられていると思うので、負けないように続けてやっていくことが大切だと考えています」
――最後に17年の抱負を
「目標を立てると性格的に焦ってしまうので、具体的に何勝とかというのはないのですが、焦らず一つひとつ大事に乗っていこうと思っています。たくさんの方が応援してくださっているのもわかっているので、少しでも応えられるように努力を怠らないようにしていきます!!」
16年にはJRA16年ぶりに誕生した女性騎手ということで湧き起こった“菜七子フィーバー”。17年は勝ち星を重ねることで新たな“菜七子フィーバー”が吹き荒れることを期待したい。